
職員一丸で課題解決へ 市長が施策示し訓示 宮古島市25年度異動対象に辞令交付
宮古島市(嘉数登市長)の2025年度定期人事異動辞令交付式が1日、市役所2階大ホールで行われ、市長部局や教育委員会、水道事業監査・消防の異動対象職員、新規採用職員に辞令が交付された。嘉数市長は「公約に掲げて直面する重要課題の少子化高齢化、若者定住促進などの認識を一つにして一緒に解決へ取り組んでいただきたい」と訓示した。異動対象者は277人で全職員685人に占める異動率は40・4%。
辞令交付式には、異動対象職員のうち課長級以上の市長部局21人、教育委員会7人、水道事業監査・消防7人と新規採用24人が出席。嘉数市長が市長部局、前泊直子教育長職務代理者が教育委員会、上地一史消防長が消防、渡真利健次代表監査委員が監査の職員に辞令を手渡した。
嘉数市長は「市職員の使命は職務内容によりさまざまだが突き詰めていうと住民の福祉の向上。職務に向かう姿勢は市民の要求目線、依存目線であってはならず、将来社会を見据えた仕事をさせていただくことである」との考えを示した。
市長になるに当たり市民が真ん中の豊かで明るい宮古島市をつくるという基本姿勢は「将来社会を見据えた市民にとって賢い選択をすることであり、将来につながる施策事業を選択し実施するとの考え方に基づいている」と話した。
職員に期待することには「市の取り巻く課題を担当業務だけでなく概略だけでもいいのでできるだけ幅広く把握理解していただきたい。そのことが島の発展や自身に経験につながる近道。合併から20年が経過するも積み残し、先送りした課題が山積みしている。公約に掲げた少子高齢化、若者定住促進など課題への認識を一つにして一緒に解決へ取り組んでいただきたい」と述べた。
最後に「家族への感謝を忘れず、健康に気を配り、職員としての誇りを持って業務に当たってほしい。ここに住み働き、子育てがしたい、ここを誇りに思う。島を出てもまた戻りたいと市民が実感できる宮古島市を目指して共に頑張っていこう」と呼び掛けた。
市長部局や消防の新規採用職員らは緊張ぎみに辞令を受け取り、嘉数市長らが見守るなか宣誓書を読み上げた。