受賞した皆さんと主催者ら =23日、未来創造センター・研修棟

11人に栄誉と期待 宮古新報文芸 年間賞表彰式・作品展 俳句・書道作品に講評

 宮古新報社(洌鎌敏一会長)文芸の年間表彰式(同実行委員会主催)が24日、市未来創造センターで行われた。本紙同月16日付紙面で発表された11人を表彰。新城竜太社長から表彰状が一人ひとりに手渡され、また、俳句、書道の作品それぞれに審査員からの講評が述べられ、受賞者の栄誉をたたえると共に今後の文化、文物、芸術作品の創出に期待を寄せた。

一人ひとりに表彰状が手渡された


 表彰式では同実行委の池田海真さんが「皆さんの応募に感謝申し上げます。これをきっかけに精進し、友達などにも声をかけて、みんなで楽しく盛り上がっていけたら」と述べ、新城社長も教育の場としてもこのような活動を通じて文芸による感性の伝達を大切にしていると強調し「この1年応募していただいた皆さんの素晴らしい力作に目を通し、読者に紹介できることをとてもうれしく思う」と受賞者らをたたえた。
 その後、同実行委が書道、俳句の年間審査講評を読み上げた。書道部門は田場啓子さんの代読を池田皇月さんが、俳句部門は23年度NHK俳句第2週選者で「円虹」主宰の山田佳乃さんの代読を新城美津枝さんがそれぞれ読み上げた。
 池田海真さんはまた選考者を紹介し、俳句は小学校低学年の部、高学年の部、中学生の部、高校生の部の4句を山田さん、新城さん、海真さんで選考したことや昨年5月に逝去した元市長の伊志嶺亮さんも選考者だったことにも触れた。
 書道は小学校低学年の部、高学年の部、中学生の部、高校生の部に一般の部の「仮名」「漢字」「調和体」の7点を田場啓子さん、羽地英子さん、皇月さんの審査員が選考した。
 その後、各受賞者らは緊張しながらも晴れやかな表情で表彰状を受け取った。
 書道の部で小学生低学年の部で受賞した謝敷真子さん(東3年)は、「たくさん練習をした。初めて受賞でき、とてもうれしかった」とコメント。
 俳句の部で「ほご犬もだいじな命秋の風」を詠み、小学生低学年の部で表彰された池村勇希くん(平一3年)は、「今回受賞できてとてもうれしい」と喜びを共有し、俳句の内容については「家で飼っている犬が保護犬だからです」と語った。
 会場となった同センターの研修棟には24年度の各受賞作品が掲示され、関係者ら訪れた市民は傑出した作品群に見入っていた。

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