就任式で決意を述べる嘉数氏 =市役所2階・大ホール

嘉数新市政がスタート 市民のための政策を強調 信頼と行動力で情熱示す

 第6代宮古島市長に就任した嘉数登市長の就任式が27日、市役所で行われた。職員が出迎える中、初登庁した嘉数氏は就任あいさつで「これから市長としてこの島を守り育て、『市民が真ん中の』『すべては市民のために』という思いで信頼、情熱、行動力を持って市政に取り組みたい」と初の訓示で誓った。乱立した選挙を勝ち抜いたその手腕に注目が集まる中、刷新となった嘉数新市政が始まった。

嘉数氏の訓示を聞く職員、市議ら


 笑顔で初登庁し職員から花束を受け取った嘉数氏は、市役所大ホールへ向かい、市職員や市議会議員が参加した就任式で、「市民から寄せられた期待と信頼に応えるべく、新たな決意と使命感をもって職責を全うする」と宣言した。
 少子高齢化、住居不足などさまざまな市の課題を挙げるも、「宮古島市は地域経済をけん引し、成長した観光リゾート産業をはじめ、島の経済を支え続けている農畜水産業、雇用と市民生活を支える中小企業群の存在など今後、さらに発展していくポテンシャルを十分に備えている」と激励した。

笑顔で初登庁し職員から花束を受け取る嘉数氏


 市の未来をより豊かで明るいものとするため「誰もが安心・安全に暮らせる島」「教育機会に恵まれた人づくりの島」「持続可能な島」を強調した嘉数市長は、「これまでの取り組みをさらに加速していく」と訴えた。
 さらに「市民が『ここで住み、働き、子育てがしたい』『ここを誇りに思う』『島を出てもまた戻ってきたい』と実感できる街づくりを目指していきたい」と決意を新たにした。
 市議会を代表し平良敏夫議長が「嘉数市長は副市長を経験し、市の現状について詳しく把握している。また、要職を歴任した実績があり、新年度予算編成作業も佳境を迎える中で、課題解決のための方策を示し、嘉数カラーが鮮明になる」と手腕に期待し、「二元代表制の一翼を担う市議会としてその役割を理解し、宮古島市発展のために切磋琢磨(せっさたくま)していくことを約束する」と嘉数市政の船出を激励した。

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