24年は年間通して暑かった 観測史上最高の年平均気温 降水量も梅雨期は240%に
宮古島地方気象台は22日、2024年の気象データを発表した。それによると、市平良下里の年平均気温は平年より1・1度高い24・9℃を記録し、1937年の統計開始以来最も高い値を更新した。特に4月、7月、9月、10月の月平均気温が過去最高を更新し、暖かい空気に覆われた状態が年間を通じて続いた。また、年降水量は2635・0㍉で平年比127%となり、特に梅雨期間中の降水量は平年比240%に達し、かなり多かった。
この気象データは、市下里の同気象台によって収集・分析されたもの。
降水量を月別で見ると4、5月は前線や気圧の谷、大陸の高気圧の張り出しによる寒気の影響を受け平年よりかなり多く、1、2、11、12月はこの影響を受けにくく曇りや雨の日が平年より少なかった、10月は平年より多かった。
梅雨の時期に注目すると、梅雨入りは5月21日ごろと平年より遅く、梅雨明けは6月20日ごろと平年より早かった。この時期の降水量は1000・5㍉に達し、平年の417・0㍉を大きく上回った。
これは、梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすかったことによるもので、晴れの日が少なく雨や曇りの日が多かったと見る。
台風の年間発生数は26個で平年(25・1個)より多く、県の接近数は8個(平年7・7個)でそのうち宮古島への接近数は第3、9、14号の3個だった。7月24~25日の3号接近時には暴風警報を発表した。
また日最高気温は7月20日の34・8度、同最低気温は1月24日の12・3度だった。一方で、年間日照時間は平年並み。
ひかんざくらの開花は1月5日(平年値1月17日)で平年より12日早く、満開は2月2日(平年値2月9日)で平年より7日早く、すすきの開花は10月28日(平年値10月25日)で平年より3日遅かった。