市民ファーストを訴える座喜味氏(写真右)と市民の生活向上を訴える下地氏(同左)

選挙戦勝利へ総決起大会 市長選

 19日投開票の宮古島市長選挙への出馬を表明している現職の座喜味一幸氏と元県企画部長の下地明和氏が9日、それぞれの後援会が主催する総決起大会を開催した。会場にはそれぞれの大勢の支持者が詰め掛け団結を誓い、12日の告示を前に両氏は政策や支持を訴え、選挙戦勝利に向け気勢を上げた。

■座喜味氏掲げる市民ファースト 支持と連携訴える
市議補選、國仲氏も

 座喜味一幸氏(75)の総決起大会は平良下里のホテルで行われ、支持者らとともに再選へ向けて士気を高めた。また、宮古島市議会議員補欠選挙に立候補を表明している國仲昌二氏も登壇し、「市長は座喜味一幸、市議は國仲昌二」と支持を訴えた。
 座喜味氏は市政刷新、公約の8割を達成したと市長の期間を振り返り、「市民の声をしっかりと聞く力があり、子どもたちの将来のためにビジョンを描けることが政治家には重要である」と強調。その上で「家賃高騰問題で苦しむ市民所得の10%向上を掲げ、次の1期で必ず達成できると確信している」「6次産業を活性化し、地域内経済の循環をよくしていくための仕組み作りにも取り組んでいる途中だ」と力強く訴えた。
 主催者を代表して市民ファーストの会の宮國京子会長は座喜味氏の掲げる9つのビジョンと市民主義の政治を訴え、「改革をさらに進めるためにもう1期市長としての仕事をさせてあげれば、宮古島がより良くなる。座喜味市政の改革を止めてはいけない」と支持を強調した。
 新里聰選挙対策本部長は「政治は政策よりも人が大事で市民ファーストでなければならない。私の役目は座喜味氏をもう1期市長にすることであり、私たちは前進あるのみ。力を合わせて最後の最後までがんばろう」と声を上げた。
 そのほか、照屋義実県副知事、座喜味香織女性部長、平良繁和青年部長が登壇し激励の言葉を贈った。
 最後は久貝美奈子市議の音頭で「頑張ろう」を三唱し、気勢を上げた。

「頑張ろう三唱」で支持者らと気勢を上げた

■下地氏「市民生活向上」強調 希望に満ちた街目指す
経済・居住問題解決へ

 下地明和氏(67)の総決起大会はJTAドーム宮古島で行われた。大勢の支持者が見守る中、下地氏は「市民の生活向上を第一に、希望とゆとりある活力に満ちた宮古島市をつくりたい」と思いを主張。その上で「非常にポテンシャルの高い宮古島だが、経済がなかなか服膺(ふくよう)しない。その状況を変えるべく、問題解決し、若い人が戻って来ても安心して住める街へと変えなくてはならない」と述べた。
 政策については▽住居不足、住居費高騰の解決▽安心して妊娠、出産、育児ができる環境づくり▽医療従事者の確保や地域完結型の医療体制構築▽農林水産物の生産性向上と流通対策の強化―などを掲げ、「みなさんと一緒になって宮古の未来を共有し合い、地域づくりを行っていきたい」と声を上げた。
 主催する後援会の下地晃会長は「宮古島の舵取りは誰が一番相応しいのか、市民に寄り添った市政を引っ張っていくのは誰かと考えた時、宮古島に必要なのは下地氏しかいない。下地氏の秀でた政策をより一層浸透させ、強い思いを市民に届けていこう」と力強く訴えた。
 佐和田涼子女性部長は「下地氏と関わる機会が増えるほど、宮古島を安心して任せられるという思いが強くなった。一票でも多くの投票を促し市長へと押し出して行こう」と支持を呼び掛けた。
? そのほか、市議会の平良敏夫議長、西里芳明氏、下地信広氏、狩俣勝成氏が登壇し、激励の言葉を贈った。
 最後は青年部の砂川真琴氏の音頭で「ガンバロウ三唱」し勝利に向けて団結を誓った。


支持者らと「ガンバロウ三唱」で勝利への団結を示した

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