市制20年、発展祈念 「大きな飛躍を確信」 各界参加し新春の集い
宮古島市の市政施行20周年記念「2025年新春の集い」が6日、平良下里のホテルで行われた。行政や経済界などから大勢が参加し、交流を深めるとともに市民生活の向上、市の発展を祈念した。座喜味一幸市長は旧平良庁舎の活用、新総合体育館の整備、し尿処理施設の稼働などを挙げ、「飛躍の年であると確信しており、行政と民間が連携を取りながら仕事を進めていきたい」と述べた。各界代表による樽酒鏡開きや乾杯の音頭があり、市の繁栄と市民の健康を祈念した。
新春の集いは、玉城流國瑞会西里弘美琉舞研究所の「トーガニあやぐ」で幕開けした。久貝順一企画政策部長の開会のことばの後、みやこ少年少女合唱団が宮古島市歌を斉唱した。
座喜味市長は「昨年は観光客の入域者を含めて大きな経済的な発展、振興があった」と振り返り、「今年も観光や各種産業も発展すると思う。その中で行政の果たす役割も将来を見据えなければならない」と述べた。
旧庁舎など公共施設の活用は喫緊の課題として旧平良庁舎の活用ではフードコーナー、ショッピングコーナーなどの計画が進められる。スポーツアイランドの市総合体育館の整備は「トライアスロンの拠点として実施設計に入る」と述べた。
観光客の増加により水不足が懸念されていることには「安心した水をしっかり供給し、モニタリングで新たな水源を含めて適正な水供給をしていきたい」との考えを示した。
市議会の平良敏夫議長は「市制施行20周年の重要な年にあたり議員一同身の引き締まる思い。二元代表制の一役を担う議会として市の課題解決、諸施策に対して責任ある判断をしていくとともに市民の暮らしと健康を守るために全力を傾注していきたい」と述べた。
このあと樽酒鏡開きあり、宮古島商工会議所の根路銘康文会頭が乾杯の音頭を取った。根路銘会頭は「20年前は農業と建設が中心だったが、今や観光がリーディング産業となり宮古島の魅力が外にあふれている。その魅力をもっと広めないといけない。食べ物や伝統文化、一番大事なのは働く場所、住む場所としての魅力がそろえば3倍、4倍にも良い場所になる。もっと宮古島を広め、企業や社員、市民が幸せになる年にしていきたい。みなさんの健康と繁栄を祈念して乾杯したい」と述べた。
歓談では特別企画「20周年のあゆみ」のスライドショーもあった。宮古島観光協会の吉井良介会長も乾杯の音頭を取り、風の神太鼓が太鼓演舞で盛り上げた。