• HOME
  • 記事
  • 社会・一般
  • 米兵による少女暴行に抗議 県民大会 宮古島会場も憤り、賛同 「なかったことにしないで!!」
沖縄市の会場を見つめる参加者たち =22日、JTAドーム宮古島・会議室

米兵による少女暴行に抗議 県民大会 宮古島会場も憤り、賛同 「なかったことにしないで!!」

 昨年12月に発生した米兵による少女の誘拐と性的暴行事件に抗議する県民大会が22日、沖縄市民会館大ホールで開かれた。同日、JTAドーム宮古島の宮古島サテライト会場「なかったことにしないで」も開かれ、賛同する多くの市民らがスクリーン上に映し出された会場での様子を見守った。
 同大会は県女性団体連絡協議会など女性団体を中心とした実行委員会が主催。主催者発表で、ホールと会館周辺を合わせ約2500人が参加。暴行事件に抗議し、再発防止を求める大会決議を採択した。
 主催者を代表して、県女団協の伊良波純子共同代表は「女性と子どもの尊厳を踏みにじる事件に対し、被害者を守り、加害者を罰することが私たちの使命だ」とあいさつした。
 大会では、ライブ中継を通じて、玉城デニー知事や小禄9条の会の高良沙哉共同代表がスピーチを行い、基地と共存する沖縄の現状や、被害者支援の重要性について訴え、若者の声として大学生二人も強く呼び掛けた。
 玉城知事は、「県民は不安の中で基地と共存し生活している。小さな島の県民でも国際社会を求めている」と述べ、高良共同代表は、「この県民大会を待ち望んでいた。被害者のプライバシー保護、支援の要請を求めたい」と話した。
 参加者は、決議の採択を拍手で賛同。その後、「ケ・サラ」を歌い、大会を締めくくった。
 参加した50代女性は「孫世代の女の子が暴行を受け苦しんでいるのに、政府や警察の行動は人権侵害に値するものと思い参加した。今後も訴え続けていきたい」と語った。
 大会は市のほか、名護、石垣の両市の会場でも開催。東京では趣旨に賛同した市民が抗議集会を開いた。
 賛同団体は女団協を構成する21団体を含め計148団体とのこと。

関連記事一覧