大学駅伝合宿に支援金 市議会12月定例会 36議案を質疑 旧庁舎利活用の詳細求める
宮古島市議会(平良敏夫議長)は4日、座喜味一幸市長から12月定例会に上程された36議案に対する本会議質疑を行った。宮古島大学駅伝補助金の用途、児童発達支援事業所への給食費助成事業の減額理由、そして民間事業者による旧市役所平良庁舎の利活用事業などに関し、各部局が答弁した。
質疑では、商工振興費に計上された宮古島大学駅伝補助金100万円の用途を問われ、市は「宮古島大学駅伝大会は、宮古島で合宿を行なう大学駅伝チームを支援する目的で2020年より開催されている。今年度は2月9日に開催され、現在14大学13チームが出場を予定している」と説明し、「補助金は宮古島で初合宿を行い、大会に参加するチームに支給する」と回答した。
児童発達支援事業所への給食費等助成事業で333万円余の減額が発生した理由を問われ、市は「当初予算では、70人の対象児童が月20日利用し、月額35万円となる積算で420万円を計上したものの、半年間の支給実績が月額平均7万円程で推移した結果、不要となった助成金を減額する措置」と説明した。
民間事業者による旧市役所平良庁舎の利活用事業については、議員から「市民の注目度も高い庁舎の後利用事案であるが、市から議会への事業説明や資料提出が乏しく、審査の判断材料がない」として事業の詳細説明を求めた。
市は「本事業は改修工事を含む事業運営を民間事業者の費用負担で実施することから、施設の利活用について議会議決を要しない」と解説。「今議会に提案した公共施設等運営権の設定議案は、旧平良庁舎の運営権を、当該事業者に移行することへの承認を求めている」と説明した。
その上で、「議員からの資料提供の要望には応えていく」と回答した。
同意案を除く33議案は各常任委員会に付議され委員会審査が行われる。