5支部の選抜雌子牛の審査が行われた =JAおきなわ宮古家畜市場

砂川さん「はるみ号」など優等賞 12月期地区子牛共進会 品種改良技術競う

 2024年度12月期「宮古地区子牛共進会」(宮古和牛改良組合主催)が3日、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。平良、城辺、上野、下地、伊良部の5支部から選抜された雌子牛65頭が出品。生産農家が愛情を込めた雌子牛は第1類から第6類までの審査が行われた結果、砂川健治さん(下地支部)の「はるみ号」、上地豪一さん(上野支部)の「つるこ号」などが優等賞に選ばれた。団体賞は平良支部が獲得した。
 同共進会は優良子牛を選抜保留し、計画交配と併せて農家の改良活動を強化することにより和牛の改良を促進し、経済性を高め経営の安定に寄与することが目的。支部別には平良22頭、城辺12頭、上野15頭、下地10頭、伊良部6頭が出品した。
 開会式で荷川取広明組合長が、セリ市について「子牛の価格の差が目に見えている。平均すると安いが、いい子牛は高い」と述べ、「(いい子牛生産には)母牛の改良が基本なので、子牛共進会も参考しながら母牛の改良に努めてほしい」などとあいさつした。
 県宮古農林水産振興センターの平安名盛正所長は「各生産農家の自慢の子牛が出品されている。優秀な成績を収めて子牛を優良雌牛として自家保留し、宮古地区の肉用牛発展に貢献されることを期待している」と述べた。
 JAおきなわ宮古地区本部の久志隆盛本部長は「共進会の目的を理解し、生産農家の将来に向け安定した畜産経営につながり、宮古地区の畜産がますます盛んになっていくものだと期待している」と述べた。
 結果は次の通り。
【第1類】優等賞=砂川健治(下地)「はるみ号」・県農業共済組合長賞▽1等1席=前里恵春(上野)「ゆりはな号」▽1等2席=大海(上野)「たいかいのりわか号」▽2等1席=荷川取広明(下地)「ゆうふく号」▽2等2席=佐久田寛勇(平良)「ますみ号」▽2等3席=上地美優桜(下地)「ななみ号」
【第2類】優等賞=ピンフ(平良)「ふく6の19号」・県牛削蹄師協会宮古支部長賞▽1等1席=狩俣博之(平良)「まいこ号」▽1等2席=砂川健治(下地)「はるか号」▽2等1席=砂川雅一郎「あい号」▽2等2席=幸地将太(平良)「おはな号」▽2等3席=大海(上野)「たいかいみさと号」
【第3類】優等賞=川平泰士(下地)「つるこ号」・県家畜人工授精師協会宮古支部長賞▽1等1席=島尻誠(平良)「ゆうこ号」▽1等2席=与座直也(伊良部)「つるこ号」▽2等1席=ピンフ(平良)「ふく6の5号」▽2等2席=伊良部忠志(城辺)「ゆか号」▽2等3席=荷川取広明(下地)「ゆうふく号」
【第4類】優等賞=砂川健治(下地)「ひなこ号」・県獣医師会宮古支部長賞▽1等1席=伊山和吉(平良)「ますみ号」▽1等2席=天久隆雄(城辺)「みつは号」▽2等1席=大海(上野)「たいかいせいみつ号」▽2等2席=新垣文男(平良)「おかゆ35号」▽2等3席=佐久田寛勇(平良)「みく号」
【第5類】優等賞=上地豪一(上野)「つるこ号」・県農業協同組合理事長賞▽1等1席=大海(上野)「たいかいみずき号」▽1等2席=友利光雄(平良)「とみ号」▽2等1席=新垣文男(平良)「きなこ号」▽2等2席=東山(城辺)「ひまり号」▽2等3席=野路美由希(城辺)「ここ号」
【第6類】優等賞=荷川取広明(下地)「ひさふく号」・宮古島市長賞▽1等1席=野路美由希(城辺)「みき号」▽1等2席=島尻誠(平良)「すず号」▽2等1席=新垣文男(平良)「ふくひめ号」

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