多彩な特産品、展示販売 第47回宮古の産業まつり 姉妹都市ブースも人気
「第47回宮古の産業まつり」(同実行委員会主催)が23日、市役所庁舎や市民広場で開幕した。24日まで。昨年に続いての市役所での会場では島の農水産物を材料にした加工食品や伝統工芸品など多彩な商品が展示販売されたほか、姉妹都市の栃木県市貝町や熊本県山鹿市なども特産物を販売した。今年も肉まつりと同時開催となり、ステージではフラダンス、三線ライブ等が披露された。訪れた市民や家族連れはお目当ての商品を買い求め、ステージのダンスなどを楽しんだ。
同まつりは、消費者の地域産業への理解を深めるとともに生産者の生産意欲を高めることで宮古地域の産業がさらに成長、発展することを期待して開催されており、会場には初日から大勢の市民らが訪れた。
開会式では、同まつり実行委員会の根路銘康文会長が肉まつりとの同時開催、姉妹都市の特産品販売や子どもたちのダンスなどを紹介し、「家族連れにも楽しんでいただける内容になっている。事業者や生産者は自社製品の販売を通じて消費者ニーズに応じた新製品や開発、販路拡大に一層取り組んでほしい」とあいさつした。
座喜味一幸市長、玉城デニー知事(代読・川上睦子宮古事務所長)もあいさつし、「農林水産業や伝統工芸などの多彩な魅力ある商品が販売される。市民にとっては地元の味を堪能する絶好な機会である」などと述べた。
市民広場では農水産物を材料にした加工食品、野菜や果樹、芋、酒などが販売。オキナワパウダーフーズは芋を販売し、多良川はラム酒「マクガン」シリーズを始めとする酒やジェラードなどを販売した。地元産のブースには多くの人が訪れて買い求めていた。
姉妹都市のブースでは栃木県市貝町、熊本県山鹿市、静岡県藤枝市、福島県西会津町が特産品を販売した。
藤枝市の「特大しいたけ」には販売時間前から長蛇の列ができた。昨年も購入したという男性は「肉厚があり大きい。とてもおいしかったので今年も買いに来た」と話した。市貝町では米、いちご、トマトなどを販売。同町議会議員の髙徳義男さんは「米は無農薬で生産しており、いちごやトマトなどをメインに販売している。宮古島に人たちに食べてもらいたい」と語った。
庁舎1階ロビーでは青潮園、宮古木工芸、宮古島商工会議所女性会などが展示販売した。多良間村平張組合は「んましゃぬふりかけ」「んましゃぬスープの素」などを販売。訪れた人たちは担当者の説明を聞きながら購入していた。
ステージは、はなぞのこどもえんの太鼓で始まり、平良中のダンスや砂川美佐子民謡研究所の「なりやまあやぐ」、棚原民謡研究所の三線ライブ、久松小のダンス、プエアアフラのフランダンスなどが披露された。合間には姉妹都市PR、リゾートウェディンググッズ&アイデアコンテスト表彰式、産業振興賞表彰式も行われた。