頑張ろうを三唱し農業委は農地パトロールへと向かった
=市役所玄関前
違反転用、耕作放棄地解消へ 市農業委がパトロール実施 優良農地確保に向け
市農業委員会(長濱国博会長)は7日、2024年度耕作放棄地解消活動および農地無断転用防止活動を目的とした農地パトロールを市内各地で行った。食料の生活基盤である優良農地の確保と有効利用を促進することを目的としており、出発式の最後には、同農業委根間祐樹さんの掛け声に合わせ「頑張ろう」を三唱し、気持ちを新たに各所の農地調査へと向かった。
農業委では1999年から全国的な組織運動として毎年8月から11月を地域の農地利用の総点検と定め、統一的に「農地パトロール」を実施している。
市農業委では同活動の目的達成のため、①遊休農地の実態把握と発生防止および解消②農地の違反転用発生防止対策等について重点的に取り組むこと―を趣旨としてリストに記載された農地を巡回し調査を行う。
遊休農地とは①1年以上にわたって耕作されておらず、今後も耕作されないと見込まれる②周辺農地と比べ、著しく低利用となっている―農地を指す。農地の適正な管理を怠ると、雑草の繁茂などにより有害鳥獣や病害虫の温床になったり、ごみの不法投棄や火災発生の原因になるなど、近隣や周辺住民の生活環境に大きな支障をきたす可能性があるため重要な取り組みとなっている。
市役所玄関前で行われた出発式で長濱会長は日頃から農地の適正利用に尽力する関係各位に謝意を述べるとともに、「遊休農地の実態把握、発生防止および解消など、農地の適切な利用促進のために呼びかけていきましょう」と呼び掛けた。
パトロールは平良地区からはじまり、農業委らは伊良部地区、下地地区、上野地区、城辺地区を昼休憩を挟みながら調査した。