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来年1月の市長選への出馬を表明した豊見山氏 =平良下里のAIWA沖縄

豊見山徹氏が出馬表明 来年1月執行市長選挙 島民の未来守る決意 自立と発展目指す

 平良下里出身で会社代表の豊見山徹氏(64)は7日、自身が経営する会社事務所で会見を開き、来年1月(12日告示、19日投開票)の第6回「宮古島市長選挙」に出馬することを表明した。入島税の導入、市街地以外の早期停電の解消などを掲げ、「できないことは言わない。子どもたちが帰ってきたくなる島をつくっていきたい」と決意を明かした。
 会見に臨んだ豊見山氏は「宮古島がつぶれていくさまを見ていられない。大手ゼネコンなどが宮古島に入り、良いこともあるが宮古島にバブルは似合わない。島民が島外企業に使われる現状を打破したい」と語った。
 昨夏ごろから出馬する意思はあったとのことで「宮古島を守りたい、島の人を守りたい、島の子どもたちを明るくしたいという思いで出馬を決めた」と述べた。
 豊見山氏は1960年6月生まれ。3歳のころに島を離れ、那覇市鏡原町の鏡原小、同中を卒業後、高校に進学したが環境に馴染めず中退。その後、上京し手に職を身に付けた。87年に神奈川県川崎市で会社を立ち上げ、その後は建設関係などに携わってきた。現在は川崎市、豊見城市、宮古島市に会社を持つ。
 伊良部大橋の建設時に宮古島に帰ってきたときに、「宮古島に籍のない方々が増えすぎている。島民の居場所がどんどん追いやられていると危機感を覚えた」と振り返った。
 豊見山氏は「宮古島を変えるために急ぎ、責める、子どもたちを守る」と「走・攻・守」を掲げ、「いまの市の動きはスピード感がない。ここ10年で何も変わっていない」と強調した。
 また「基地反対など先に進まない、できないこと、選挙に受かるためだけの公約はしない」とし、▽宮古島アイランド税(入島税)の導入▽市街地以外の早期停電の解消▽食品備蓄、最低でも10日間の実現▽宮古島税率アップ▽ライフラインの整備▽利権をなくす―を主張。主にインフラ整備など島民が過ごしやすく住みやすい宮古島を目指すという。
 税収増に関しては「国や県のお金を頼るのではなく、宮古島の地盤底上げをすることで進学などで島を離れる子どもたちの支援に充てたい」と述べた。
 選挙戦については「自身の足でいろんな方々にあいさつし、顔も知ってもらい、思いを伝えて票を集めていきたい」と決意を示した。

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