離島甲子園成功へ実行委 設立総会で全議案承認 市制20周年記念事業 実績から委員にJC追加
来年8月18日から22日まで宮古島で開催される国土交通大臣杯第16回「全国離島交流中学生野球大会」(通称・離島甲子園)の開催に向け28日、市役所で第1回実行委員会(実行委員長・座喜味一幸市長)の設立総会が行われた。実行委の「設立」「会則制定」など4議案を審議し、原案通りすべて承認。市制施行20周年の記念事業として離島甲子園を成功させるべく役員体制や推進体制の確認を行った。
離島甲子園は地理的環境から島外との交流機会の少ない全国の離島中学生が一堂に会し、トーナメント戦を行い、野球を通じて「島」と「島」の交流を図る。2008年伊豆大島での第1回大会を皮切りに、全国の離島を巡って毎年夏に開催されている。離島交流を目的とした野球教室などさまざまなイベントも実施される。
NPB通算215勝を挙げ「まさかり投法」で知られた故・村田兆治氏が大会を提唱。全国の離島の子どもたちに夢と希望、勇気を持ってもらいたいと野球教室を始めたのがきっかけという。
総会では、大会の概要説明に続き、実行委の準備会報告が行われた。議事では、「実行委員会の設立」「会則の制定」「実行委員の役員選任」「予算(案)」に関する議案がすべて承認された。
特に第3号議案では、宮古青年会議所(JC、横山昌司理事長)の委員会への追加が提案され、これも承認された。
委員の根路銘康文宮古島商工会議所会頭によると、JC杯少年野球大会を毎年開催し、大会の提唱者である村田さんを招いた野球教室を開催した実績が評価されたと説明した。
また、総会には参加予定の市長や町長らもリモートで参加し、大会の成功に向けた意気込みを共有した。
座喜味実行委員長は、20周年事業としての離島甲子園の成功を目指し、今後の準備に万全を期す姿勢を強調した。
離島甲子園の参加予定チームは東京都から八丈島など3町、新潟県佐渡市など本土圏のほか鹿児島県から屋久島町、奄美市など離島総勢27市町村。来年8月の旧盆送り日翌日から5日間行われる予定だ。
会場はメイン球場を伊良部島野球場として市民、下地、市営の各球場のほか、宮古総合実業高校野球部グラウンドを使用する計画。