期日前投票で足踏み状態 市選挙区 27日投開票、第50回衆院選 投票率下降、関心薄れか
沖縄4区の第50回衆院議員選挙において、宮古島市選挙区での期日前投票が伸び悩んでいる。27日に投開票を迎える中、市民の関心や候補者への期待の薄れが要因とされ、過去最低の投票率を記録する可能性が懸念される。
過去4回の衆院選の投票率は右肩下がりで、2017年に市議選と同日投開票で67・73%に上昇したものの、その後は再び低下傾向にある。前回の21年は期日前投票を1万877人が利用したが、宮古島市は県内41市町村で最低の投票率(48・32%)となった。
今選挙の宮古島市選挙区の期日前投票数は▽16日=155人(男性91人、女性64人)▽17日=351人(同177人、同174人)▽18日=500人(同282人、同218人)▽19日=412人(同221人、同191人)▽20日=610人(同314人、同296人)▽21日=529人(同294人、同235人)▽22日=742人(同371人、同371人)―と期日前投票数は男性1750人、女性1549人の計3299人で22日時点で投票率13・7%と40%を下回る可能性が出てきた。多良間村の期日前投票数は男性56人、女性47人の計103人(22日時点)。
有権者数は宮古島市が4万5207人(男性2万2874人、女性2万2333人)、多良間村が794人(男性445人、女性349人)だ。
20日、市選挙管理委員会と市明るい選挙推進協議会は有権者の投票所への足運びを促すためにチラシ配布を実施するなど有権者の投票行動を促すための取り組みを強化しているものの、投票への関心をどのように引き上げるかが大きな課題だ。
期日前投票の期間は投票日前日の26日午後8時まで。午前8時から投票が可能だ。
有権者の一人からは「約3カ月後に控える市長選の候補者選びの方が大きな関心があるように思える」との声も聞こえる。
今選挙の沖縄4区の立候補者は(届け出順に)「オール沖縄」勢力が支持する新人の金城徹氏(71、立憲民主党)、新人の山川泰博氏(54、日本維新の会)、前職で自民党候補の西銘恒三郎氏(70、自由民主党)、新人の山川仁氏(50、れいわ新選組)の4人。