4陣営が勝利へ気勢 衆院選沖縄4区
【那覇支局】15日に公示された衆院選。第4区では届け出順に金城徹氏(71)、山川泰博氏(54)、西銘恒三郎氏(70)、山川仁氏(50)の4人が立候補し、本格的な選挙戦が幕を開けた。各陣営では同日午前に出発・出陣式を開き、駆け付けた支持者たちにさらなる結束を呼びかけ、「頑張ろう」を三唱するなどして気勢を上げ、勝利に向けて団結を誓い合った。
◆金城徹氏陣営
「4区の決意を中央に」 平和の1議席確保を
金城徹氏の出発式は15日午後6時から、豊見城市の翁長北交差点で開かれた。応援弁士が次々とマイクを握り、平和の1議席確保のために金城氏への投票を呼び掛けた。
照屋義実副知事は「80年前の戦争の教訓は3つあった。基地がある所は必ず攻撃される、軍隊は住民を守らない、命どう宝の3つ。この3つを胸に刻んで4区の決意を中央の石破政権に届けよう」と訴えた。
伊波洋一参院議員は「来年は戦後80年。これ以上、沖縄を戦争の方向に進めるわけにはいかない。私たちの思いを金城候補に託して、みんなの力で当選させましょう」と呼び掛けた。
瀬長美佐雄、次呂久成崇両県議は連帯を呼び掛けた。
最後は全員でガンバロウ三唱し、気勢を上げた。
◆山川仁氏陣営
「沖縄を変えよう」 沖縄の心、尊厳を国会に
山川泰博氏の出発式は15日午前9時から、豊見城市の豊見城団地前交差点で開かれた。応援弁士がマイクを握り、山川氏への投票を呼び掛けた。
新屋清喜後援会長は「山川氏は3年間、一日も休まず頑張ってきた。山川氏を中心に沖縄を変えていきましょう」とあいさつ。
三浦由紀大分県議は「山川候補が沖縄から出ることで、沖縄が変わり、日本が変わっていく。その第一歩を築くことができるのが山川候補だ」と激励した。
大田守選対本部長(県議)は「沖縄の心、尊厳を国会に持っていける政治家は山川氏しかいない。大阪にできて沖縄にできないわけはない。沖縄から変えていきましょう」と訴えた。
最後は全員でガンバロウ三唱し、気勢を上げた。
◆西銘恒三郎氏陣営
「選挙区は西銘、比例は公明」 自公連携をアピール
西銘恒三郎氏の出陣式は15日午前8時半から、南風原町の兼城交差点で開かれた。応援弁士が次々とマイクを握り「選挙区は西銘、比例は公明」と自公連携をアピールした。
古堅國雄後援会長は「西銘氏は今、国政の中枢で重要人物になっている。当選したあかつきには次のポストが楽しみ」とあいさつ。
島袋大選対本部長(県議)は「政治は結果だ。西銘は必ずできる。自公連立で過半数を必ず取る」、公明党県本部の上原章代表(県議)は「自公は徹底して政策を掘り下げ、国民県民の暮らしと命を守る一点で、一緒に頑張ってきた」と述べた。徳元次人豊見城市長も支援を訴えた。
最後は全員でガンバロー三唱し、気勢を上げた。
◆山川泰博氏陣営
「れいわ旋風を」 消費税廃止、教育無償化を
山川仁氏の出発式は15日午前10時から、糸満市の兼城交差点で開かれた。応援弁士が「れいわ旋風を吹かせたい」と呼び掛けた。
れいわ新選組熊本県八代市政策委員の水田ちはるさんは「れいわ新選組の一丁目一番地は消費税廃止。国債を発行して給付金を配り、教育費を無償化し、奨学金返済をチャラにしたい」と訴えた。
れいわの沖縄4区支部アナライズプロデューサー、下門あいかさんは「外交努力すらせず有事をあおり、防衛予算を増額をして一部の者に予算を横流しする政治はおかしい」と疑問視。「自民党も公明党も、本気で国民を守る気概がない者に国を託すことはできない」と語気を強めた。最後は全員でガンバロー三唱し、気勢を上げた。