自己表現の大切さ学ぶ ケント・モリ氏講演 結の橋学園 一流アーティストとふれあう
伊良部島小・中学校(通称結の橋学園、佐久本聡校長)は4日、世界的ダンサーのケント・モリさんを講師に招き、同校の4~9年生を対象に出前講座を行った。ケントさんと学校側の思いが合致したこの講座で児童生徒らはケントさんから楽しいダンスの踊り方などを教わり、自己表現の大切さを学んだ。また、教育講話ではケントさんからのメッセージが伝えられ、子どもたちに大きな刺激を与えた。
ケントさんは1985年愛知県生まれ。米国歌手マドンナの専属ダンサーになるなど、世界各国で活躍している。昨年11月から、阿波踊りの魅力などを発信する徳島県の「阿波とくしま観光大使」を務めている。
今回の講座はケントさんの学校現場でダンスを教えたいという思いと、子どもたちに一流のアーティストにふれあってもらいたいという学校側の願いが合致し、実現に至ったとのこと。
講座はまず、ケントさんのプロモーションビデオ上映から開始。その後すぐに体育館の舞台袖から勢いよく登場したケントさんの「プチョヘンザ(英・Put your hands up=盛り上がろう)」の一声で、会場のボルテージは一気に頂点に達した。
高まった雰囲気の中、9年1組の生徒らはSNSなどでも流行ったポップスに合わせ、歓迎ダンスを披露する時間も見られた。
ダンスの感想をケントさんは「宮古島の海のように純度100%で美しかった」と話し、歓迎のダンスを喜んだ。お返しとばかりに今度はケントさんが生徒らにダンスを教えるシーンもあった。
そのダンスシーンではケントさんがカチャーシーを取り入れたダンスなどを実演しレクチャー。子どもたちは最初こそぎこちない様子だったが、ケントさんに教わりながら体を動かすうちに楽しそうな表情を見せていた。
ダンスの合間、教育講話として「夢の叶え方」もケントさんが伝授。「挑戦して失敗したとしても成功するまで続けたら、その失敗は過程になる」という言葉を聞いた生徒らの瞳は、講座終了後も純度100%で輝いていた。