12億円の補正予算可決 23年度決算は認定 市議会9月定例会閉会 狩俣漁港など砂撤去で意見書
宮古島市議会(平良敏夫議長)9月定例会は26日、市議会議場で最終本会議を開き、当局が提出した12億8840万円の2024年度一般会計補正予算案などを可決した。予算決算委員会(下地茜委員長)で不認定となった2023年度一般会計歳入歳出決算は退席1人で採決した結果、賛成多数で認定された。県・市双方に漁業組合と改善に向けた協議を実施し、有効的な取り組みを求める「狩俣漁港、大浦湾モズク漁場および久松漁港水路に堆積した砂の撤去について」の意見書、決議も原案通り可決した。
本会議では総務財政委員会の下地茜委員長、文教社会委員会の池城健委員長、経済工務委員会の狩俣勝成委員長がそれぞれ負託された24年度一般会計補正予算、24年度国民健康保険事業特別会計補正予算、港湾事業特別会計補正予算などの議案、認定、陳情書の審査結果を報告した。
下地委員長は、23年度一般会計歳入歳出決算の海中公園の審査で「22年度は使用料の720万円が計上されていたが、23年度は1千100万円の売り上げがあったことに関して記載がされていないので決算は認められない」との反対意見があったことを報告。
賛成意見としては「行政の進め方で記載されていないことに関しては不審をもたれても仕方がない。ただし会計課や担当課がそれぞれに問題がないことや協定書にも年次的に必ず報告しなければならないという縛りがないことが分かったので行政手続き上は問題ない」と報告した。
討論では、粟国恒広氏が納付日は22年度と23年度とも5月末のほぼ同じなのに23年度が記載されていないのは理解ができないと反対の立場で意見。久貝美奈子氏は賛成の立場で、当局は法的根拠に基づいて説明しており、反対討論は何に基づいて反対しているのかが納得できないと述べた。
同決算では上里樹氏が、し尿処理施設整備事業のプラント機械・電気の請負契約の審査が当局から十分な資料提出がなく、精査ができないので判断できないとして退席した。
砂川和也氏が提出した狩俣漁港・大浦湾モズク漁場および久松漁港水路に堆積した砂の撤去についての意見書では「砂の堆積が進んでいることで大きな影響を受けている。狩俣漁港は小潮の時には船を上げることができず、大浦湾はモズク網を張ることができない箇所が年々拡大しており漁師の死活問題となっている。久松漁港の南側水路に砂堆積が見られ、漁師の漁活動に支障が出ている」として改善に向けた取り組みを求めている。
同意見書は県知事、要請書として県議会議長宛て。同内容で座喜味一幸市長宛ての決議も行われた。「子どもの医療費自己負担設定で評価する保険者努力支援制度の見直しと国庫負担の増額で国保財政の改善を求める意見書も可決された。衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、厚生労働大臣、内閣府特命担当大臣宛て。