ずさんな海水浴場管理 前里光健氏・一般質問 海浜管理者として無責任

 前里氏は、安全な海洋レジャー拠点づくり向けて、前浜、砂山、吉野、中の島の4海浜の管理権限が県から市に移譲されて数年経過しているが、市指定海水浴場の開設やライフセイバーの配置など、海浜の安全対策が図られていないこと疑問視。市は「海浜での許可営業を行う事業者へ『安全監視義務』を付して、安全性を担保している」と説明し、「市指定の海水浴場開設の検討はない」とした。
 島内で唯一の市指定海水浴場となるトゥリバービ―チの安全管理体制への質問に対し、市は「常時ライフセイバー2人体制による海浜監視業務等を、半年間約600万円で委託している」と回答。前里氏が市によるライフセイバーの資格確認や配置確認を問うと、市は「2人の常時配置が適っていない場面もあり、3回ほど事業者へ注意を行ったが、その際に資格確認等は行っていない」とした。
 前里氏は、人命に関わる海浜の安全対策への市の無責任な対応を強く指摘し、安全な海浜レジャー環境の整備に体制改善を求めた。
 さらに、市有施設の維持費削減を示した管理計画が進展しない姿勢からは、市民負担増への危機意識のなさを感じると指摘した。

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