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泡盛を試飲する台湾からの参加者 =多良川

泡盛PR、購買意欲へ 多良川の酒造見学、試飲 国税事務所台湾対象に クルーズ船プロモーション

 沖縄国税事務所は1日~10月3日までの期間中、海外輸出国先で上位の台湾を対象にした大型クルーズ船を活用した「琉球泡盛プロモーション事業」を行っている。泡盛に慣れ親しんでもらうためのワークショップや船内バーテンダーのオリジナル泡盛カクテルの提供などがあり、宮古島に寄港した16日は多良川の泡盛が貯蔵されている鍾乳洞見学や試飲が行われた。「琉球王朝」や長期熟成古酒「久遠」などを試飲した参加者らは「香りが先に立ち、のどごしが残るのでおいしい」と泡盛の魅力を感じた様子だった。
 同事業は、台湾の富裕層を対象に泡盛等の特性や歴史および飲み方などをPRし、認知度向上を図り購買意欲をつなげていくことを目的に行われた。
 期間中は、県産のハードリカーである泡盛など(一般酒、古酒をはじめ泡盛をベースとした他品目の酒類も含む)に慣れ親しんでもらうために、▽琉球泡盛のワークショップ▽船内レストランとタイアップした食とのペアリング体験▽船内バーテンダーのオリジナル泡盛カクテル―を提供している。
 台湾で乗船した参加者らは那覇に立ち寄ったあと同日午前、平良港に寄港。同国税事務所の職員らが案内した「宮古島での泡盛酒造所等をめぐる半日バスツアー」には38人が参加。第38代泡盛の女王の喜友名瞳美さんが同行した。
 多良川社では2班に分かれ、鍾乳洞の見学と泡盛の試飲を行った。酒造所から南に150㍍離れた鍾乳洞には全国の顧客から預かった泡盛を保管している。案内では「気温が17~24度と年間を通して一定なので熟成させるには良い」など通訳で説明した。
 試飲では、長期貯蔵することで熟成が進み味に旨みが増した古酒などを提供。参加者らは「とてもおいしい」と笑顔を見せた。ミルク酒も甘く人気だった。販売もあり、気にいった泡盛を購入する姿も見られた。
 喜友名さんは「古酒を飲み、甘い香りがするのも飲んでみると意外においしいと反応してくれる方もいたので泡盛の魅力は伝わったと思う」と語った。
 対応した同社のスタッフは「きょうは皆さんに喜んでいただいたので良かった」と話した。同社には台湾、香港、シンガポール、アメリカ、ヨーロッパなどから顧客が訪れるとのことで今回のツアーも歓迎。さらに台湾で泡盛が普及することに期待を込めた。

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