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発表したチーム鑑 =みやこ学園・食堂ホール

慶應生ら障害者支援 「からあげ」テイクアウトを提案 地域振興へ玉村研究室 みやこ福祉会で5年ぶり実施

 慶應義塾大学生11人が、社会福祉法人みやこ福祉会みやこ学園と連携し、障害者支援サービスの質的向上を目的としたプロジェクトに取り組んだ成果を13日夕、同学園で発表した。コロナ禍を経て5年ぶりの実施となった今回の成果発表では、レストラン太平山での「からあげ」テイクアウト化を提案するなど地域と学生たちの間の相互理解を深め、今後の宮古島の発展に向けた一歩となった。
 このプロジェクトは、同大学玉村研究室(同大学総合政策学部・玉村雅敏教授)が地域課題解決のために行っている活動の一環。毎年、専門性や多様な視点を生かした提案が地域全体の活性化に貢献しているという。
 地元の人々との交流を通じて得た発見を生かし、学生らは地域社会に根ざした実践的な提案を行うことで、地域課題の解決に貢献する。学生らは地元のレストランや農園の展望を探るため、実地調査を行い、新たな提案を実践するもの。
 この活動は、同学園の伊志嶺博司理事長と玉村教授の長年の親交から、宮古島の実情に基づいた調査と、地域外からの新鮮な視点を組み合わせることで、島のさらなる発展に寄与することを目指した取り組みとのこと。
 学生らは3月に宮古島を訪れ、レストラン太平山や野菜ランドみやこでの調査を行った後、電話やオンライン会議を通じて意見交換を重ねた。今月8日に宮古島に入り、9日から13日までの集中的な取り組みを経て、具体的な提案と実践の成果を発表した。
 チーム鑑の4人(髙田楓加代表)はレストラン太平山のメニューがおいしくお客様にも好評を得ていることから。人気メニューの「からあげ」をテイクアウトできたらとアンケートを取りながら購買層や容器、価格帯などを調査、提案し実践した活動を発表。今後は人気商品のテイクアウト化や宮古島の風習「模合(もあい)」を利用した集客の展望を語った。
 髙田さんは「レストランのスタッフや利用者など、いろんな人から話を聞いた。一方的に何かを提案するのではなくスタッフの負担にならないことや利用者の日常を豊かにし、より良い環境の構築ができるよう取り組んだ」と話した。
 伊志嶺理事長は、外部の若い世代からの視点が新鮮であり、地域にとって学びになったと評価。玉村教授も、コロナ禍での中断を経て、再び学生たちが宮古島の課題に挑んだことを高く評価した。
 プロジェクトに参加した学生たちは、地元の声を直接聞き、実際に提案を形にする経験を通じて、地域社会への貢献を実感したという。

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