インタビューに応じる大城氏
=12日、沖縄本島南部
大城氏「絶対に許さない」 金城徹氏収支報告書疑義 会計責任者インタビュー
【那覇支局】衆院沖縄4区の野党統一候補に擁立された金城徹氏(70)=立民=の有印私文書偽造の疑義を巡り、宮古新報社は14日までに、金城氏が代表を務めていた立憲民主党沖縄4区総支部で2022年8月まで会計責任者だった大城竜男氏にインタビューした。大城氏は「連絡が取れないから勝手にやりましたでは通らない話で許せない。しかも2度も許可なく自分の名前を使用しており、とても悪質だ。このままで済む話ではない」と強い憤りを見せ、金城氏を告発する可能性もあるとした。
大城氏によると、自身の印鑑や名前を使われたのは、21年の収支報告書(22年4月18日受理)と同支部の解散届後に提出された収支報告書(同年8月15日受理)の「少なくとも2回ある」とし「21年12月13日に事務所の移転届はしているにも関わらず、会計責任者の異動届をしていないのはおかしい。怠慢だ」と批判した。その上で「報告者に何か問題がある時は会計責任者である自分の責任になる。会計責任者も把握していないのに収支報告書の中身を知らず押印を勝手にするとは信じられない」と語気を強めた。
金城氏が6日の記者会見で述べた「包括的に承認を貰っていた」とすることには「意味が分からない。言い訳にならない」と吐き捨て、「あの会見は有印私文書偽造を認める自白の会見だ」と一蹴した。金城氏は会見で大城氏に直接会って謝罪する考えを示していたが、14日時点で連絡はないという。