最優秀賞に輝いた友利さん(中央)と優秀賞の前里さん(左)と又吉さん =市未来創造センター内多目的ホール

友利心海さん最優秀 「少年の主張」宮古地区大会 家族の絆と自身の夢語る

 第39回県「少年の主張」宮古地区大会(主催=県青少年育成県民会議、市青少年育成市民会議)が9日、未来創造センターで開かれた。宮古地区の11中学校のうち10校の生徒が個性豊かな主張を発表した。最優秀賞賞は「笑顔溢(あふ)れる命の誕生のために」を発表した友利心海さん(平良中3年)が選ばた。友利さんは10月に行われる県大会に宮古地区代表として出場する。優秀賞は前里桃子さん(城東中3年)と又吉心海さん(久松中2年)がそれぞれ選ばれた。
 同大会は中学生が日常生活を通して日頃考えている事を広く社会に訴えることを期待すると同時に、少年の健全育成に対する一般の理解と協力を求める契機とするために実施されている。
 最優秀賞賞の友利さんの「笑顔溢れる命の誕生のために」は自身が4姉妹で、妹が生まれると家族が幸せになり、絆が深まり笑いが多くなる体験や世の中では喜ばれて迎えられている命ばかりでないと知り、「妊婦さんと赤ちゃんにとって信頼される産婦人科医になりたい」と主張した。
 最優秀賞に選ばれた友利さんは「夏休みの時から先生たちと協力して頑張った」と振り返り、10月の県大会に向けては「将来、産婦人科医になる夢を伝えたが、今回よりもっと発表の練習をしたい」と語った。
 優秀賞は前里さんは「『輪』と『和』で繋ぐ」、又吉さんは「ごみの影響」の演題でそれぞれ選出された。
 主催者あいさつでは市青少年育成会議の上地栄作会長が「社会に向けての意見や提言、学校や家庭などの身の回りで関して思ったことや感じたことがある。そうした意見や提言を生活で実践らしていくことができたらより良い社会への大きな力となると思う」と期待した。
 また、宮國敏弘審査委員長は「夏休みに学校と家庭で頑張って取り組んでいていい発表が体験としてあった。いい主張だった。自分の住んでいる地域やバックボーンへの課題を新鮮な目でこれからも見てほしい」と講評した。

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