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選手宣誓をした波名城聖次さんと島尻ようこさん =市総合体育館

体育館閉館へ最後の大会 100歳時代への期待 ラージボールで幕下す 総合型ひららスポーツクラブ

 宮古島市スポーツ協会(砂川恵助会長)は30日、東仲宗根の市総合体育館で、16年間にわたり生涯スポーツとして実施してきたラージボール卓球競技の同体育館での最後の大会(総合型ひららスポーツクラブ主催)を開催した。この大会は市総合体育館がきょう31日で閉館すことに伴い、同体育館で行われる最後のイベントとなった。高齢化が進む社会で生涯スポーツの重要性を改めて浮き彫りにし、閉館後の活動の行方や新施設での活動の展開にも注目が集まる。
 総合型ひららスポーツクラブは、毎週火曜日と金曜日に市総合体育館でラージボール卓球競技を行っており、地域住民の健康維持と交流の場として親しまれてきた。
 この日の大会では、波名城聖次さんと島尻ようこさんが選手宣誓を行い、クラブ会員らは平均年齢64・5歳にも関わらず、元気な姿を見せた。また最年長で90歳の砂川武一さんもフットワークが軽く果敢なプレーを披露した。
 開会式で同クラブの砂川肇会長は「長年練習をしたり大会をしたこの体育館の最後の日に元気にケガをせず頑張りましょう」とクラブ会員49人に呼びかけた。また、砂川恵助会長は長年の使用に感謝の意を表し、参加者全員に卵1パックを贈呈した。
 市総合体育館の閉館は地域のスポーツ活動にとって大きな転換点となるが、砂川恵助会長は「これから100歳時代といわれる今、長年使用してきた同クラブの元気なみなさんを見ていると宮古島はまさしく100歳時代。その通りです」と述べ、今後もスポーツを通じた地域コミュニティの活性化に期待を寄せた。
 同体育館は築40年以上が経過していることで、度重なる台風被害による雨漏りなどの問題もある。一昨年開かれた選定委員会で建て替えを決定した。
 新総合体育館は避難施設を兼ねた100台の地下駐車場を整備する計画。事業費は81億円を見込んでおり、防衛省の補助金を活用する。地上2階建てでメイン・サブの2コートのほか、フィットネススタジオなどさまざまな施設を整備する。工期は本年度からの3年間を予定している。

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