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ミャークファンタジー第7弾「水の燈火」公演初日が行われた =マティダ市民劇場

「水の燈火」観客魅了 劇団かなやらび 生き生きとした演技披露 ミャークファンタジー第7弾

 市内の児童、生徒らで構成される劇団かなやらびによるミャークファンタジー第7弾公演「水の燈火(みずのともしび)」が24日、マティダ市民劇場で行われた。音響や照明が作り出す幻想的な世界と練習を重ねた子どもたちの迫真の演技が来場した観客らを作品へと引き込み、楽しませた。きょう25日は昼の部が午後0時半開場(同1時開演)と夜の部は午後5時開場(同5時半開演)で行われる。当日券は1千円で未就学時は無料となっている。
 「劇団かなやらび」は、宮古地区の児童生徒で構成される演劇集団。今回の脚本、演出は「島ピエロのゆずちゃん」こと森光佐さんが担当。22年に上演された「ニーリの花」の続編となっている。
 物語の舞台は宮古島のようでいて、どこか遠い国のような島ミャーク。ミャークの人たちは古来より島で親しまれてきたサムニの葉から「ぬちぐすい」という秘薬を開発し、外島(そとしま)との貿易が成功したことにより豊かな暮らしを手に入れた。
 ある時、外島の大企業が「ぬちぐすい」産業を買い取ることになり、多くの人がミャーク島に来ることでミャークの人との対立や外から入ってくる文化を通して子どもたちが互いの価値観を認め合いミャークの抱える問題を自分ごととして受け入れ、共に成長し展開していくストーリー。
 団員らは時にコミカルな演技を交えながらも熱のこもった感情をさらけ出して舞台上で披露。生き生きとした子どもたちの演技は観客を物語の世界に引き込んだ。
 初日の終了後には見事に演じきった団員らに、会場から大きな拍手が贈られた。団員たちも満足げな表情や、やり切って爽快な表情を見せた。
 同公演の衣装は同劇団父母会が仕上げ、宮古島来間リゾート・シーウッドホテルと平良西里の珈琲専門店「RAPPORT」(ラポール)も協力などで携わった。

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