活イセエビ即売が好評 2㌔8000円販売 宮古島漁業集落 購入した人ら笑顔
宮古島漁業集落(谷口真司会長)は17日、平良荷川取の宮古島漁業協同組合荷さばき前で「活イセエビ即売会」を行った。この日準備したイセエビは180㌔で、1セット(2㌔)8000円で販売。会場には多くの人が詰めかけ、整理券配布には長蛇の列ができた。予定よりも早めに始まった即売会では整理券を手にした人たちがセットで並べられたイセエビを選んで購入していた。谷口会長は「地元のみなさんに食べてもらいたいと通常価格より安値で販売した。これからもイセエビのほか鮮魚の販売も行っていきたい」と話した。
活イセエビ即売会は、コロナ禍はできなかったが昨年復活した。宮古島漁協青壮年部の協力で行われた今年の即売会に向けては15日に谷口会長らが「2㌔8000円」の特価販売をPR。この日はメンバーらが獲った大小のイセエビがセットで販売された。
毎年好評の即売会、今年も多くの人が訪れた。午前9時過ぎからの整理券配布には長蛇の列ができて75人に配布された。整理券を手にした人がいる一方、整理券を手にできなかった人たちは残念な表情で会場を後にした。
午前9時40分頃から始まった即売会では、メンバーらが整理券番号を読んで1人ひとりが購入した。会場では10セットほどのイセエビが並び、その中から購入者が選んだ。選ぶと持ち寄ったクーラーボックスなどに入れた。
1番目は午前6時半から並んだ下地幸二さん(71)が購入した。「孫たちが食べたいと言うので来た。(1番目に買えて)良かった」と笑顔。「きょうの夜は家族みんなで刺し身やみそ汁で食べたい」と話した。
お盆で妻の実家のある宮古島に来てイセエビ即売会を知ったという照屋龍彦さん(47)は「宮古島に来たらイセエビ料理を食べに行く。バター焼きやみそ汁が美味しい。みんなが集まる席で出したい」と語った。
同漁業集落の組織は、市と県の補助事業で魚食普及の活動を行っている。谷口会長は「みんなに魚を食べてもらいたいとイベントなどの活動のほか新しい漁法などを勉強しながら漁業者の収入源アップにつながるような取り組みを行っている」と説明。今後に向けては「鮮魚やモズク、アーサなどもあるが買える場所が少ないので、イセエビ即売会のようなイベントで地元の人にも食べてもらいたい」と話した。