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新里氏、下地氏が当選 県議選 合併後初、保守が2議席獲得 國仲氏追い上げ及ばず

 任期満了に伴う第14回沖縄県議会議員選挙は16日、投票が行われ、即日開票の結果、宮古島市区(定数2)は、新人で前市議の新里匠氏(47)=公明推薦=が7934票を獲得し、トップで初当選。保守系現職で2期目を目指す下地康教氏(64)=自民党県連公認、公明推薦=が7207票で2期目の当選を果たした。革新系現職の國仲昌二氏(63)=立憲民主党公認、社民・共産・社大推薦=は6454票を得票したが及ばなかった。前々回(2016年)、前回(20年)に続いて保革三つどもえによる激戦となった宮古島市区は市町村合併後初となる保守派の2議席獲得の結果を踏まえ、今後は年明けに迫る市長選が焦点となる。
 新里氏はこれまでの市議として2期務めた実績を引っ提げ「若者の未来ある住みやすい宮古島」を掲げて初当選を目指し立候補した。だが、これまで保守系自民党として活動してきたにもかかわらず自民県連からの公認はなく、無所属として組織のない出陣となった。だが、伊良部、多良間の支持やSNSなどを活用し若者の支持を中心に票を伸ばし、見事初挑戦でのトップ当選を果たした。
 下地氏は、自公協力を踏まえて国とのパイプ役を強調するとともに、30年間の行政経験と県議会議員として1期4年間の実績をアピール。「離島の発展なくして沖縄の発展は成らない」と離島ハンディー解消をはじめ、産業・生活基盤充実強化や新産業創出、人材育成、子育て支援、高齢化社会対応、教育費無償化などの政策とこれまでの4年間の実績が評価され、トップと727票差で再選を果たした。
 國仲氏は、玉城県政を支える県議会与党「オール沖縄」の現職として出馬。宮古島市議会与党が支持し、幅広い市民団体の推薦を受け、選挙戦を進めた。「沖縄を戦場にしない」「命の水を守る」などを訴えて再選を目指した精力的な運動を展開したが、追い上げることができずに753票差で涙を飲んだ。
 今回の保守2議席獲得という結果から、宮古島市は2005年の市町村合併後維持し続けてきた保革で2議席を分け合うという構図が崩れることとなった。
 また、無所属の新里氏のトップ当選という結果もこれまでの政党政治による合戦という宮古島市区選挙戦の構図も大きく変わると予想される。
 本県議選の結果は来年1月の市長選にも大きく関わってくると見られ、今後の動向に注目が集まる。
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 新里匠(しんざと・たくみ) 1977年4月15日生まれ。宮古島市伊良部長浜出身。日本大学卒。2017年宮古島市議会議員に初当選。2期目途中で辞職。
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 下地康教(しもじ・やすのり) 1959年8月17日生まれ。宮古島市平良西仲宗根出身。明星大学卒。89年旧平良市役所採用。2013年宮古島市建設部長。20年に県議会議員初当選。

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