参加を呼びかける(左から)井上隊長、座喜味市長、下地環境衛生局長 =市役所・庁議室

5月30日は島内大掃除の日 ♯島内ごみゼロ大作戦 積極的な参加呼び掛ける

 宮古島市全域で一斉にごみ拾いを行う5月30日のイベント「2024年度島内ごみゼロ大作戦」に関する会見が23日、市役所で開かれた。発起人の宮古の海をキレイにし隊の井上美香隊長、座喜味一幸市長、市環境衛生局の下地睦子局長が会見に臨んだ。井上隊長は市民の積極的な参加を呼びかけ、座喜味市長は行政としても全面的に取り組むことを表明するなどこの運動が市民の環境美化意識の向上につながることが期待される。
 この作戦は、ごみゼロの日に当たる30日に宮古島市の協力の下で実施される。市民一人ひとりが自分のできる時間と場所でごみを拾い、SNSでその様子を共有することにより、環境美化への意識を高めることを目的とした取り組みとなっている。
 宮古の海をキレイにし隊は、主に海岸漂着ごみの回収に取り組むボランティア団体。井上さんは「海岸の漂着ごみは海外から来るものがほとんどで世界的な問題」とした上で、「だがタバコのポイ捨てや不法投棄などは市民のモラルに関わっている。市民が一体となって島に落ちているごみを見て見ぬふりをせず自分たちの手で拾っていこうと言う意識が大事」と指摘した。
 座喜味市長は「民間ボランティアらが熱心に美化活動を行ってくれているが行政としても正面から取り組んでいる。当日は市の全職員が業務に支障が出ない範囲でごみ拾いに取り組む」と述べた。
 下地局長は「市民の環境美化意識が高くなり、不法投棄などの問題が減るきっかけになることを願う」とコメントし、「30日は平日。市民のいつでもいいタイミングで、身近な場所で1つでもごみを拾ってほしい」と呼び掛けた。
 通勤、通学中や仕事の合間など自分のできるタイミングでごみを拾い、その様子を「#島内ごみゼロ大作戦」というハッシュタグをつけてSNSに投稿することで波及効果などを促し、島内全体での取り組みを広く発信する。
 市ではJTの協力を得て、30㍑のごみ袋やレジ袋タイプの袋を用意している。ごみが少量の場合は家庭ごみとして分別し、指定された日に出すことが求められる。
 また、事前に申請することで市からボランティア用のごみ袋を受け取り、回収を依頼することも可能。軍手やトングの貸し出しも行われる予定で、詳細についての問い合わせは市環境保全課(79・5283)まで。
 1970年代に愛知県で始まった「530(ごみゼロ)運動」が、現在は5月30日から6月5日までを「ごみ減量・リサイクル推進週間」と定めている。

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