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2024年度活動などを確認した総会 =平良地方合同庁舎

人権擁護、効果的に啓発活動 子どもの人権にも対応 人権擁護委員協議会総会 平良さんらに表彰状授与

 宮古島人権擁護委員協議会(宮國芳美会長)の2024年度総会が15日、平良地方合同庁舎2階会議室で行われた。23年度活動・収支決算報告、24年度活動・予算案などについて審議し、原案通り承認した。24年度は「違いを認め合う共生社会の実現を目指して」の下、人権擁護委員周知や啓発活動、子どもの人権への対応、多様化する人権問題に対応するための自主研修会に取り組んでいくことを確認した。人権の擁護と人権思想の普及高揚に努めたとして人権擁護委員への表彰状の授与もあり、平良ヒロ子さんらに表彰状が贈られた。

表彰状を受けた(前列左から)中村さん、上里さん、平良さん、黒島さんら


 宮國会長は、あいさつで「コロナ禍も下火となり、ようやく日常生活が戻りつつある中で人権啓発活動や人権教室、高齢者施設などとの交流会が関係機関や学校関係者の理解ですることができた」と23年度を振り返り、「人権に関わる問題はたくさんあるが、自分たちにできる身近な問題を関係機関と連携しながら共に考え、取り組んでいきたい。今後とも事業活動に理解と協力をお願いしたい」と述べた。
 県人権擁護委員連合会の金城正光会長は「人権問題はより複雑化、多様化している中で人権擁護委員の果たす役割は大きい」などと述べ、今後の活動に向けて激励した。来賓の座喜味一幸市長、多良間村の伊良皆光夫村長(代読・運天宏和副村長)、那覇地方法務局の山内恵局長が祝辞を述べた。
 表彰状・感謝状の贈呈では山内局長が平良さんに授与し、金城会長が中村雅弘さん、上里啓美さん、黒島由美子さんに表彰状を贈った。人権擁護活動に協力したAコープうえの店には感謝状が贈られた。
 受賞者代表の謝辞では、中村さんが「人権擁護委員の皆さんと一生懸命に活動してきたことが表彰につながった。今後も人権の普及啓蒙に頑張っていきたい」と述べた。
 24年度活動では宮古地区人権啓発ネットワーク協議会に参加し、関係機関と連携しながら活動の充実を図るとした。子どもの人権への取り組みは中学生人権作文コンテスト応募増加への協力依頼の強化、「人権の花」運動と連動した活動(感想文、絵日記など)で豊かな心の育成に取り組む。
 高齢者・障がい者人権への取り組みは施設訪問で交流会や特設相談、職員への人権教室や啓発活動を実施するとしている。インターネット悪用による人権侵害防止の啓発活動にも力を入れていく考えだ。

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