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大野山林自然散策の様子=12日

親子で野鳥の声に耳傾ける 大野山林散策 自然体験で魅力発見 生き物との共存も学ぶ

 今年も10日から愛鳥週間が始まり、全国で活発的な野鳥の観察などが行われている。宮古青少年の家と県教育委員会は12日、市内大野山林内の竜の池周辺で「ようこそ森のきょうしつへ~初めての大野山林自然散策」を開催。初めて同山林を訪れる親子連れ5組15人を対象に自然観察を行うもの。参加者は双眼鏡を使って鳥を観察し、鳥の鳴き声や名前を学んだりした。同週間は16日まで。

マダラコオロギが穴を開けたというクワズイモの葉


 事務長の友利政幸さんは出発式で「大野山林の森は原生林に近い深い森が広がっており、普段は入れない所に親子で歩き、自然に親しんでほしい」と参加者に呼びかけた。
 さらに、子どもたちには虫が好きでも危険な生き物がいることも理解してほしいとのメッセージも伝えられた。
 散策中、前川糸路主任専門職員は「アカショウビンは木に止まっている時と飛んでいる時には鳴き声が違います」などと説明し、参加者は静かに耳を傾けていた。
 また「宮古島でよく見られるクワズイモの葉の穴はバッタも食べるがマダラコオロギも食べている。」と説明があり大きなクワズイモの葉の穴にいる生き物を探す活動も行われた。
 参加した平良在住の吉永隼正さん一家は、子どもの伊吹くんが幼稚園の遠足でアカショウビンに興味を持ったことが参加の動機だった。散策中、伊吹くんは「アカショウビンの鳴き声は聞こえるからそばにいる」と話し、家族はその熱心な姿勢を支持した。
 参加者はこの後、葉っぱクラフトを製作し、自然を満喫した。
 このイベントを通し、地域の自然に親しむ貴重な機会を提供し、親子での共有体験を促進している。

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