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平均有効求人倍率1.50倍 23年度宮古職安 前年度比減も「求人」好調 求職者「よりよい環境求める」

 宮古公共職業安定所(嶺井仁所長)は30日、2023年度の雇用の動きを発表した。年度平均の有効求人倍率1・50倍で、前年度(1・65倍)比0・15ポイント減少した。コロナ禍後の前年度は求人・求職ともに活発な動きとなり、特に求人の動きが大きかった。23年度はやや減少したものの平均月間有効求人数が過去最高となった前年度に次いで2番目となり、嶺井所長は「求人は好調な動きで、それに伴って求職者もよりよい(仕事の)環境を求めて動いている」と話した。24年3月の有効求人倍率は1・42倍となった。
 年度平均の有効求人倍率が1倍を超えるのは9年連続。平均月間有効求人数は1701人で前年度比13・2%(259人)減少、平均月間有効求職者数は1135人で4・4%(53人)減少した。
 年間の新規求人数は6993人で13・4%(1078人)減少。年間の新規求職申込件数は3208件で4・7%(159件)減少した。新規求職申込件数のうち雇用保険受給者は340件で36・6%(196件)減少。年間の就職件数は1771件で0・8%減少した。
 3月の有効求人倍率は1・42倍で前年同月比0・02ポイント増加。新規求人数は534人で11・9%(72人)減少し、2カ月連続の減少となった。
 産業別新規求人(前年同月比・増減10人以上)は、運輸業が37人で236・4%増、宿泊業・飲食サービス業が134人で28・8%増となり、生活関連サービス業・娯楽業が13人で65・8%減、製造業が30人で51・6%減、建設業が21人で44・7%減、医療福祉が152人で25・1%減などとなった。
 新規求職申込件数は241件で27・4%(91件)減少。就職件数は377件で38・6%(105件)増加した。県内は374件で41・1%(109件)増、県外は3件で57・1%(5件)減。
 嶺井所長は、今後の見通しについて「夏場に向けて観光関連産業の求人の動きが活発になると予想される。観光関連産業を中心に全産業で人手不足がさらに厳しくなっている。(その中で)求職者は仕事環境を求めて同じように活発になっていくと思われる」と説明した。
 ハローワークの対策としては「求職のニーズを丁寧に聞き取りながら引き続き求人者の条件への緩和や働き方改革を提案していきたい。求職者はよりよい環境を求めているので働き方改革が重要であり、量から質への改善を行いながら求人・求職のマッチングを行っている」と話した。
 5月の企業説明会は▽7日午後2時、心愛こども園▽8日午前10時、あけぼの学園▽15日午前10時、たびのホテルズ▽29日午前10時、ヒルトングループ(ヒルトン・リゾーツ・マーケティング・コーポレーション)ーとなっている。場所はハローワーク宮古2階会議室。問い合わせはハローワーク宮古(72・3329)。

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