上野出張所移転再考を 我如古三雄氏一般質問 市長「利点を示し理解求める」

 旧上野庁舎の利活用状況を聞いた我如古氏に対し、市は「地産食材を活用した加工、製造に加え飲食や販売サービスの創業支援を行う宮古島市地産地消振興センターとして施設整備を行う」とした。我如古氏は地域の拠点施設に上野出張所を併設することで活発な交流や地域活性につながるとし、「住民への周知も乏しい中で出張所の移転は再検討すべき」だと座喜味市長に答弁を求め、市長は「出張所の公民館移転により行政サービスが向上するという利点を伝えて、住民に理解を求めていく」と応じた。
 我如古氏は「年始に起きた能登半島地震を教訓に災害に強いまちづくりが必要となる」として、津波被害想定マップの全戸配布を求めた上で、断水対策や災害廃棄物への対応策、大型停電を防止する無電柱化の整備状況などを市担当部局に確認したほか、台湾有事に備えた住民避難計画における高齢者や乳幼児、医療ケアが必要な要支援者の避難支援策を質問。市は「要支援者の避難支援は課題が多岐にわたるため、今後も慎重な検討を重ねて対応策を練る」と回答した。
 また、民間プールの営業停止を受けて、市民プールの早急な整備を求めた。

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