糖度14度以上、品質良い 宮古製糖3工場 天候に恵まれ、収穫進む
宮古製糖の城辺工場、伊良部工場、多良間工場の2023・24年期製糖操業は1月以降、天候に恵まれていることからハーベスターや手刈りによる収穫が進んでいる。城辺工場では19日も農家の畑で刈り取られたサトウキビがダンプに積み込まれて搬入され、圧搾機で処理されるなど活気に溢れていた。3工場とも平均糖度は14度以上と高く、「品質的にいい状態」だという。城辺工場は1月末に実施した残量調査の結果、今期の原料搬入量見込み11万5千㌧から3千㌧の増産となる。
城辺工場は昨年12月13日に製糖操業が始まった。初日は雨の影響でハーベスターによる刈り取りが進まず原料搬入量は少なかったが、平均糖度は15度台と高く、最高のスタートを切った。その後も年内は雨が多く、原料不足が続いた。年が明けた1月からは天候が回復し、心配されたハーベスターによる刈り取りは進んでいる。
農務部では「例年にない品質の良さを感じている。今のところサトウキビの劣化(中が空洞)もなく、品質的にいい状態。糖度が高いというのは適正な時期に(製糖操業を)終了しないと品質が落ちる可能性があるので、3月中に終えたい」と話した。
城辺工場の18日現在の原料搬入量は6万6767㌧。平均糖度は14・50度、最高は18・40度、最低は9・50度。割合は基準以下(~13・0度)が4787㌧(7・17%)、基準糖度帯(13・1度~14・3度)が2万3150㌧(34・67%)、基準以上(14・4度~)が3万8830㌧(58・16%)となっている。
伊良部工場の製糖操業は昨年12月26日に開始した。原料搬入量見込みは5万8450㌧で、18日現在の原料搬入量は1万9225㌧。平均糖度は14・63度、最高は18・00度、最低は10・90度、割合は基準以下が1044㌧(5・43%)、基準糖度帯が6389㌧(33・23%)、基準以上が1万1792㌧(61・34%)となっている。
多良間工場の製糖操業は昨年12月5日に始まった。原料搬入量見込みは2万2261㌧で、18日現在の原料搬入量は1万3805㌧。平均糖度は15・10度、最高は17・90度、最低は12・20度。割合は基準以下が74㌧(0・54%)、基準糖度帯が2256㌧(16・35%)、基準以上が1万1474㌧(83・12%)となっている。