「持続可能な観光PR映像公開」の発表を行う吉井会長(左)、プロジェクトマネージャーの大泊さん =宮古島観光協会

「持続可能な観光」PR 自然環境などテーマの映像 きょうから順次公開

 宮古島観光協会(吉井良介会長)は13日、下地上地の観光協会会議室で「持続可能な観光PR映像公開」の発表会見を行った。映像は▽自然環境をテーマにした「島に添う」▽環境の中で育まれた文化をテーマにした「島を継ぐ」▽「みるく世ぬ声合~想いのたね~」▽伝統クイチャー保存映像「継承・次世代へ」―の4本。吉井会長は「自然環境、伝統や文化を守るためにも観光客や地域の方々、特に若い人に見ていただきたい」と述べた。映像は、きょう14日から宮古島観光協会の公式情報サイト、公式ユーチューブで順次公開される。
 同協会は、観光庁の「サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業」の一環として持続可能な観光PR映像を制作した。昨年6月に採択されたあと準備や撮影などで7カ月かかったという。今年1月に終わったことから発表となり、きょう14日から順次公開される。
 会見は吉井会長、観光庁事業プロジェクトマネージャーの大泊千尋さんが行った。
 吉井会長は「地域資源の保全と継承は宮古島観光においても大変重要な課題である、自然環境、伝統や文化の大切さを観光に訪れる方々に周知、啓蒙を図る映像である」と述べた。また「これまでも映像はあったが、新たな切り口で文化ではクイチャーも含めて紹介している。観光客や地域の方々、特に若い人に見ていただきたい。(若い人が)それを見て、やってみようとなれば継承になる」と期待を込めた。
 大泊さんは「映像は観光客、地元の人の両方に見てほしい」と話した。伝えたいメッセージについては「宮古島の守らなければならないもの、伝えていかなければならないものは何だろうということを一緒に考えるきっかけになればいい」と語った。
 「島に添う」は自然環境をテーマにした映像。宮古島の美しい海や砂浜、魚、宮古馬、サトウキビ搾りなど音楽を聞きながら見ることができる。「島を継ぐ」は宮古上布を中心に、「みるく世ぬ声合」は若い人にも興味を持ってほしいと創作クイチャーなどで制作した。
 伝統クイチャー保存映像は、比嘉クイチャーや宮国クイチャーの保存会などの「クイチャーフェスティバル」に向けての練習する姿が撮られている。その中では「(子どもたちに)小さい頃から教えないと保存継承は難しい」との話もあった。
 映像は宮古島観光協会の公式情報サイト「Meets More Miyakojima」、公式ユーチューブで見ることができる。

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