座喜味市長から感謝状を手渡された天久校長(奥右) =南小体育館

「人権の花」いつまでも 南小で開花式、市長ら感謝

 2023年度「人権の花」運動の開花式(主催・宮古島市)が9日、南小学校(天久康校長)で行われ、同校の児童499人が植えた3種類の花が色鮮やかに満開となり、美しい人権の花が咲き誇った。同校では06年に続き2度目の実施。式は同校体育館で執り行われ、舞台前に花壇を設置し児童らが育てた花を並べたほか、会場の壁や入口に人権の関する児童たちの作文も展示。人権擁護委員による人権教室も行われ、思いやりや命の大切さを児童らが考える機会となった。
 同運動は子どもたちに花の栽培を通じて命の大切さや相手を思いやる心を育むことを目的に市が毎年1校と提携し実施。同校では12月1日に植え付け式が行われ、ベコニアやインパチェンス、マリーゴールドの苗1千本をプランター200個に児童らの手で植えた。
 座喜味一幸市長は児童らに「立派な花を咲かせてくれてありがとう。皆さんの心に咲いた人権の花をいつまでも持ちつづけ、明るい南小学校にしてほしい」とあいさつし、天久校長に感謝状を手渡した。
 天久校長は「頑張って育ててくれてありがとう。学校に毎日来るのが楽しくなる。これからも周りの友達や家族に思いやりを持ち、花を育てるように優しく接してほしい」と児童らに呼び掛け、「このような機会を頂きありがたい」と市長らにも感謝を示した。
 お礼の言葉を児童を代表して6年生の武富橙矢さんが感謝を述べ、これからも大切に育てていくと誓った。
 また、那覇地方法務局宮古島支局の本村賢一支局長も児童らをねぎらい、人権擁護委員による人権に関する講話、ビデオ上映の人権教室も開かれた。
 この日は人権イメージキャラクターの人KENまもる君と人KENあゆみちゃんも同校に来場し、児童らをねぎらった。

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