海上自衛隊の水中処分母船「YDT06」 =平良港下崎埠頭

「水中処分母船YDT06」一般公開 海上自衛隊 下崎ふ頭に親子ら見学訪れる

 不発弾や機雷の処分などを担う海上自衛隊の水中処分母船6号(YDT―06)が3日、平良港下崎ふ頭に寄港し、一般公開が行われている。海中の機雷や不発弾などの危険物の探知、処分や水中機材の調査などをする水中処分員を支援する艦船。公開には親子らが乗船し、隊員から説明を受けた。きょう4日は午前中のみ公開される。

一般公開では親子らが説明を聞いた


 同母船6号はうるま市の沖縄基地隊に所属しており、県や市町村から不発弾の調査があった場合にダイバー隊員らの移動や水中対応などの支援を行っているという。この日の一般公開は自衛隊沖縄地方協力本部が行ったもので、午前、午後の時間帯で公開された。
 3日午後の公開では、訪れた市民らが受付で海上自衛隊に関する資料を受け取り、隊員の案内で下崎ふ頭に接岸した同母船6号に乗船。操舵室などを見学し、艦船後方ではメガネの中のモニターで機雷などを探す機材の説明を受けた。
 長さ46㍍、幅9㍍で沖縄の海には先の大戦で使われた不発弾が今も大量に残り、6号はその処理を担っている。隊員は「以前は音を感じて探していたので熟練が求められていた。今は映像で探す方法に変わった」などと説明。外国製で東日本大震災の捜索後から使用されるようになったという。
 説明のほか爆破性危険物の捜索の様子、発見した爆発性危険物の調査、回収された爆発性危険物や爆破処理の準備、爆発処分の瞬間などを写真で見せていた。関心があって来たという男性は説明を受け、不発弾処理など任務の重要性を感じている様子だった。
 きょう4日も午前中のみ(午前9~11時)一般公開され、事前申し込み不要でだれでも参加可能だが天候など諸事情により中止になる可能性もある。
 問い合わせは自衛隊沖縄地方協力本部宮古島出張所(℡72・4742)まで。

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