あいさつする座喜味市長 =28日、JAおきなわ宮古地区本部ホール

保革を超えた経済振興強調 座喜味市長就任3周年 市政発展に尽力、今後も期待

 座喜味一幸市長の就任3周年記念祝賀会(主催・同実行委員会)が28日、JAおきなわ宮古地区本部ホールで行われた。座喜味市長は市政報告する形であいさつし、農林水産業や観光などによる市の振興発展、保革を超えた経済振興を強調した。会場には多くの支持者らが詰めかけ、3周年の節目を祝うとともに今後の市政発展への尽力にも期待を寄せた。

座喜味市長の就任3周年祝賀会で乾杯する支持者ら


 祝賀会は宮古地区婦人連合会の「かぎやで風」で幕開けし、嘉数登副市長が座喜味市長の実績を紹介しながら開会のあいさつを行った。
 主催者の宮国京子実行委員長は「市長は市民参加の重要性を強調し、透明性と公平を確保するための努力を惜しまない誠実な市政運営に対して熱い信頼と支持が寄せられている」と述べ、「公約実現のために新たな事業導入や既存事業の見直しなど果敢な行政運営に取り組んでいる。そのおかげで魅力的で持続可能な発展を続けている」と評価した。
 乾杯の音頭を取った國仲昌二県議は「3年前にワンチームみゃーくの大きな塊をつくり座喜味市長を誕生させた。スタートした座喜味丸は前市政が12年間の長い期間だったことで座喜味カラーが浸透しなかったという心配もあったが、3年たって浸透して大きく羽ばたこうとしている。任期はあと1年。この1年で座喜味丸が大きく花を咲かせるようお祝いしよう」と呼びかけた。
 宮古島商工会議所の根路銘康文会頭らが来賓祝辞を述べた。
 座喜味市長は、3年前の選挙に「当時は保守、革新という厳しい壁があったが、市政刷新のためにワンチームの協定を結んで挑んだ。結果、勝たせてもらったが、市民が政治を変えられることを実感した結果だった」と振り返った。
 就任後、伊良部島から平良荷川取に変更した「し尿処理施設」が着工し、建て替えを計画している総合体育館はイベントができる複合施設にすることなどを話した。観光は「量から質へ」の転換を図り、農林水産関係では島の野菜、魚などの食材を給食に出すことや生産農家、事業所と島外のホテルなどとのマッチングに向けた商談会を紹介しながら継続の重要性も強調した。
 玉城デニー知事からのメッセージもあり、「座喜味市長は観光・経済振興のみならず農林水産など宮古島の魅力を高め、国内外からの観光客誘致に大きな役割を果たしている。これからも宮古島、県全体の発展ために引き続き手腕を発揮してほしい」との言葉を寄せた。

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