消防出初式に歓声と拍手 一斉放水で無災害願う
2024年消防出初め式(市主催)が7日、平良西里の市消防本部で行われた。宮國和幸消防長ら消防職員・団員、市関係者が市民の生命、財産を守り、住民の防災意識を啓発し災害防止に努めるとともに、高齢化や入域観光客数増加に伴う消防体制の強化に決意を新たにした。特別点検や、勤続表彰などを実施し、会場には大勢の市民集まり、展示訓練などを見学した。最後は一斉放水を披露し向こう1年の無災害を願った。会場からは歓声が上がり、拍手喝采が送られた。
出初め式の開始前には一日消防長の任命が行われ、第49代ミスティダ根間陽佳さんに任命辞令が交付された。
特別点検では、座喜味一幸市長、根間さんが隊列を組んだ消防職員や消防団員の服装を確認した。
展示訓練では、はしご車を使って訓練棟の屋上から取り残された人を救助したり、火災を鎮圧したりする様子を披露し子どもたちは真剣に見入っていた。
開式の辞を宮國和幸消防長が行い、座喜味市長が「消防職員の皆さんには心身の鍛錬、技術の錬磨に努め、市民の熱い信頼と期待に応えていただくよう強く望む。消防行政に課された責務を強く認識し、各種訓練や職員研修などを通して消防体制の充実強化を推進したい」と式辞を述べた。
市議会の平良敏夫議長は「日頃より使命感を持ち、日々の厳しい訓練に励み防災活動に尽力いただいている消防職員と団員には心から敬意と感謝を表す」と祝辞を述べた。
一日消防長の根間さんは「市民一人ひとりの防災意識の高揚を図り、自助の精神を高めることにより、火災や災害の少ないまちづくりにつながる。この体験を市民の皆さんに伝え、消防活動の一助となるよう頑張りたい」と語った。
また、心愛保育園、ふたば保育園、伊良部こども園の幼年少年防火クラブが演舞を披露した。
出初め式は、消防業務に対する市民の理解と信頼を深めるとともに防火思想の普及、啓発を目的に実施されている。