地域外交について説明する玉元室長
=宮古合同庁舎2階会議室
アジア太平洋平和構築相互発展へ 今後の県地域外交展開向け
県知事公室特別推進課地域外交室(玉元宏一朗室長)は25日、宮古の関係者らを集め県宮古合同庁舎で「県の地域外交に関する説明会」を開催した。県は、地域外交を通じて沖縄の未来を切り開く主要政策の一つと位置づけ、国際協力や平和構築に向けた活動を強化していくことを明らかにし、説明会では県の地域外交の取り組みや意見交換が行われた。
今年4月に新設された同室は、県の歴史や自然環境を生かし、アジア・太平洋地域の平和構築と相互発展に向けての地域外交を展開することを目的としている。
説明会では、沖縄の地域外交に関する3つの主要な内容が説明された。①「県の歴史と地域外交への展開」では、琉球王国の歴史から現代に至るまでの地域外交の歩みを紹介②「県のさまざまな分野での取り組み」では、ハワイやパラオとの国際交流や世界のウチナーンチュ大会、平和祈念資料館、済州フォーラムへの参加などを説明③最後に「県の地域外交の今後の取り組み」では、国や地域ごとの状況に応じた柔軟な対応と、ビジネス連携や社会貢献の重要性が強調された。
同室は、県地域外交推進本部を中心とし、知事を本部長として副知事らで構成されている。来年2月に県地域外交基本方針案を策定するなど今後は予算や組織の拡充を図りながら、県の地域外交を本格的に推進していく方針となっている。