あぐ、どぅすで盛大に祝う 川満さん(23年秋の藍綬褒章)、久高さん(瑞宝双光章警察功労)
伊良部佐良浜の昭和24年度生たちは8日、10月と11月に褒章を受章した2人のアグ(同級生)を前里添の飲食店に招き、ドゥス(友人)らとともに盛大な祝賀会を開いた。瑞宝双光章警察功労を受章した久高義久さんと藍綬褒章を受章した川満忍さんへ手作りの横断幕を飾り、アグ2人が同年に褒章を受ける喜ばしい因果やその功績をたたえ共に喜び、多彩な催しもので祝った。
政府から10月7日付で発表された「第41回危険業務従事者叙勲」で瑞宝双光章警察功労を受章した久高義久さんと11月2日付で発表された「2023年秋の褒章」で藍綬褒章を受章した川満忍さんは共に佐良浜で生まれ育った幼なじみ。同年に褒章を受けた奇跡にアグたちは喜び、祝賀会を開催することを決めたという。
祝賀会はアグたちで計画され、司会の仲間克枝さんは進行の中で受章は2人の両妻の内助の功だとたたえた。発起人の仲間馨さんは2人のこれまでの功績を紹介し、「義久アグも忍アグもおめでとうございます。われわれアグたちも同じ喜びであり、大変誇らしい」とあいさつした。
会は忍さんの妻弘子さんと前泊和子さんの「かぎやで風」で幕開けし、乾杯のあいさつや余興もすべてアグで執り行い、「あぐが花・どぅすが花」などの余興も披露した。
久高さんは那覇市から洋子夫人と招かれ、受章の喜びを「このようにアグからの祝いは無上の喜びで終生忘れることができない。伝達を受け、11月9日に皇居に参内し天皇陛下から賜った。それを必ず島に持って帰ってきてほしいというアグからの強い要望もあり、皆さんの前に見せることができた」と話し、「これを機になお一層アグのつながりを持ってこれからの人生を楽しく過ごしたい」と語った。
川満さんはこれまでの保護司会活動を振り返り、「2001年に依頼があり、何の知識もないまま始めた保護司会。犯罪や非行に走った子どもたち一人ひとり、各個人に合わせて対応することが信頼関係につながったのだと思う。更生した子どもたちが家庭をつくり、その祝いに呼ばれることで自分だけが満足していたが、この受章を共に喜んでくれるアグたち周りに感謝。今後も協力をお願いしたい」と述べた。