• HOME
  • 記事
  • 教育
  • 「知ってもらい宮古馬を誇りに」 ふれあい体験に児童笑顔
宮古馬とふれあう児童ら =鏡原小運動場

「知ってもらい宮古馬を誇りに」 ふれあい体験に児童笑顔

 市教育委員会生涯学習振興課は6日、今月19日に創立100周年記念式典・祝賀会を行う鏡原小学校(花城修校長)で、同校5・6年生約80人を対象に宮古馬ふれあい体験を開催した。児童らはエサやりや乗馬を実際に行い、宮古馬の歴史や生態を学ぶ機会となった。
 下里の荷川取牧場で宮古馬30頭を飼育する荷川取明弘代表と宮古島地域おこし協力隊の前田真由美さんが共同で企画した。前田さんは「市民でも宮古馬のことを知らない人が多い。まずは子どもたちに知ってもらうことで宮古島には宮古馬がいると誇りに思ってほしい」と目的を述べた。
 同日午後1時ごろに到着した同牧場の雌馬3頭は全校生徒が校舎の窓から「馬が来た!」と顔を出すなど大歓迎を受けた。まずは5年生が宮古馬保存計画策定委員の長濱幸男さんから宮古馬の歴史を学び、長濱さんの「かつて宮古島には馬が一万二千頭いた。馬がいなければ人間の文明は止まっていた」という話に児童からは一斉に「えー!」と驚く表情が見られた。
 次に児童らは馬にエサやりをしたあと、馬の顔に触れて感触を確かめた。本来は安全性を考慮し5・6年生のみの体験だったが、他学年の児童らも授業の合間に馬とふれあいに来るなど同体験は児童らの笑顔であふれた。川満志真さん(5年)は「最初は触れるのに緊張した。馬の顔は思ったより大きかった」と初めて馬とふれあった感想を話した。
 最後には児童3人が乗馬体験も行った。全員が乗馬することはできなかったため、「馬に乗りたいです」コールが起きていた。乗馬した感想として前里美羽さん(5年)は「怖かったけどだんだん慣れてきて楽しかった。今度はもっと長い時間乗ってみたい」と楽しそうに話した。

関連記事一覧