第2回市健康増進計画策定推進会議が行われた =市保健センターホール

市民の健康環境整備へ 市健康増進計画策定

 第2回市健康増進計画策定推進会議(会長=座喜味一幸市長)が15日、市保健センターで開かれた。8月に行われた第1回会議からの修正案を加えた2024年度から12年間を対象とする第三次計画(健康みやこじま21)の素案について議論した。来年2月に行われる第3回会議で計画を決定し年度中に策定する予定。
 市では少子高齢化が進むとともに、地域の医療・介護を支える事業者も高齢化している。数年後には高齢者の生活を支える側の不足がますます深刻化することが予測されるため、今後10年間やさらにその先を見据えた取り組みの強化が求められている。
 そのため、第三次健康みやこじま21では、幼少期からの正しい生活習慣の習得や市民の健康づくりに資する環境整備を基本に、すべての人々が協働し「健やかな生活を支える健康づくりの推進」を目指す。
 市民の生活習慣改善などを通し、疾病リスクを低減する一次予防に重きを置いた取り組みを推進し、重点分野として子どもの肥満軽減やむし歯予防、若者の健康診断受診率向上推進の3つを上げている。
 子どもの肥満については現在、市では小学校各学年で男女ともに県平均や全国平均を大きく上回る肥満傾向児が増えており、早期に適齢体重に近づけていくことが必要とした。また委員からは未就学児の肥満傾向への懸念なども挙げられた。
 さらに県宮古地区歯科医師会の波平篤樹会長からは「食生活の改善、歯磨きの習慣化が求められる」と指摘があった。20年の調べでは1・6歳児、3歳児のう蝕有病者率は県内でも群を抜き高い傾向がみられる。
 計画案は2024年2月に取りまとめ、35年度までの12年間が対象。29年度に中間評価、33年度に最終評価を行われる予定。

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