税関の仕事を紹介しているパネル展
=市役所
税関の仕事、パネルで紹介 市役所1階ホール、14日まで
沖縄地区税関宮古島税関支署(宮城郁夫支署長)の「税の仕事について」のパネル展が、8日から宮古島市役所1階エントランスホールで行われている。税関の歴史や漁港の取り締り、空港での手荷物検査などが図表や写真入りで分かりやすく展示されている。14日まで。
パネルには輸出入貨物、国際郵便物の審査、2022(令和4)年関税法違反事件取り締り、50年間の管内貿易概要、麻薬探知犬などが展示。税関教室は職員を小中学校や高校に派遣し、税関の役割や業務、薬物乱用防止、知的財産などについて講義を行っていることが説明されている。税関の職場を実際に見学する「職場見学」、税関の仕事を体験する「職場体験学習」も行っている。
宮城支署長は「11月28日が税関の日で、その前後に毎年パネル展を行っている。仕事内容を知ってもらうことが目的で、ほか薬物乱用の注意喚起や密輸に関する情報があれば知らせてほしい」と話した。
税関教室については、沖縄本島や八重山で実施されているが、宮古では学校に呼びかけているがなかなか要請がないという。「若い世代にも税関の仕事を知ってほしいので、ぜひ教育関係者も足を運んでほしい」と呼びかけた。
1859(安政6)年に長崎、神奈川、函館の港に「運上所」が設けられ、これが税関の前身。今日の税関業務、同様の輸出入貨物の監督や税金の徴収といった運上業務、外交事務を取り扱うことになった。1872(明治5)年に運上所は税関と改められ、税関が正式に発足した。