舞台でダンスを披露する狩俣中の生徒たち =マティダ市民劇場

13校がパフォーマンス披露 宮古地区中学総合文化祭

 「今つなごう新時代に残す文化の力」をテーマに第29回宮古地区中学校総合文化祭(主催・宮古地区中学校文化連盟)舞台の部が2日、マティダ市民劇場で開催された。4年ぶりに人数制限が解除され、12の中学校と県立宮古特別支援学校の中学部が一同に会し、舞台発表を行った。各学校による演奏やダンス、英語スピーチなど練習を重ねた生徒のパフォーマンスに会場が魅了された。
 開会行事では生徒代表の川満碧さん(狩俣3年)が「先輩たちがつないできた歴史ある文化祭に参加できることをうれしく思う」と語り、「このような発表の場があることでそれぞれ違う視点や考え方などお互いの個性に触れあう機会になる。宮古島のすてきな文化を私たちが未来につないでいきたい」とあいさつした。
 主催者あいさつでは同連盟の渡久山英徳会長(北中校長)が「人数制限が解除され4年ぶりに全席開放での開催をうれしく思う。みなさんの個性や地域、家庭など多様性を認め合うことがこれからのグローバル社会を生き抜くコツ。この文化祭を多様性を認め合う機会にしてほしい」と呼び掛けた。
 祝辞では大城裕子教育長が「制限解除され盛大に文化祭が開催されることをうれしく思う」と述べ、「多くの人の前に出るのはすごく勇気のいること。友人と共にやり遂げた経験は皆さんを大きく成長させるのでこの舞台を楽しんでほしい」と話した。
 文化祭は午前と午後の部に分けて行われた。午前の部では北、久松、城東の生徒9人による三線演奏「豊年の唄」「なりやまあやぐ」により開演し、2演目目の宮古特別支援学校中等部による英語劇では見事な英語と演技が披露され、会場は拍手に包まれた。
 狩俣、久松、北・鏡原、下地がそれぞれダンスを披露。英語でのスピーチ、プレゼンテーションも行われた。下地の「川満の棒踊り」など郷土芸能を見せつけ、久松の「空手&獅子舞」で締めた。
 午後の部でも第38回県少年の主張宮古地区大会で最優秀賞に輝いた鏡原中2年の下地亮真さんによる「AIと暮らすには」の発表など多彩な演目が披露された

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