市当局農業委、双方から再確認必要 依然、報告一致せず
市議会の第4回農業委員会委員候補者選考に対する調査特別委員会(富浜靖雄委員長)が30日、市議会全員協議会室で行われた。第3回委員会で求めていた県農業会議からの見解に加え、証言食い違いなどの再確認を双方から聞き取った結果、市当局と農業委員会からまたもや証言に食い違いが見られ、さらなる調査と確認を求めた。次回委員会は来月6日に行われる。
委員会が見解を求めていた県農業会議の回答は同日午前に受領された。座喜味一幸市長による事務委任の範囲については「規則に基づき推薦・公募から選考に係る事務処理は範囲内である」、事務処理要領の告示内変更については「変更することは選考基準の統一性・公平性の上で望ましくない」、区割りの権限については「農地面積を加味した区割りは問題なく、事務委任の範囲内の権限」との見解を示した。
第3回委員会では双方からの聞き取りで、候補者選考を8月18日に行ったが市当局は「18日に市長から中立を一人から二人にしたい提案があり、その日に決定した。それ以前に市長、副市長との接点はなかった」と答えていた。一方、農業委は同月14日に座喜味市長、15日に嘉数登副市長との話し合いが設けられたと証言したことで食い違いが見られた。
今委員会で当局は、同月14日に座喜味市長、15日に嘉数副市長と話し合いの場があったと証言。一転して農業委の証言と合致したものの、中立1人から2人への変更、評価委員会の選考と違う結果についてはいずれも「農業委からは何ら問題ないと聞いている」と証言した。
これに対し、委員会から農業委へ「要領の形を変更することに問題ないと回答したのか」と質問。農業委は「問題ないという発言は一切していない。中立委員は一人以上としているため余地はある。ただし、明確な根拠を議会に示し、そこで承認が得られるのであれば問題ないとした」と証言したことで食い違いが発覚した。
14、15両日ともに公式の場ではないことから議事録はないためともに明確な証言の証拠はないが、次回来月6日の委員会ではさらなる調査と確認を必要とした。