文化活動の成果称える 3部門48人を表彰 市民総合文化祭
第18回宮古島市民総合文化祭(主催・市、市教育委員会、市文化協会)一般の部展示部門は最終日の22日、未来創造センターで表彰式が行われ、市教委の大城裕子教育長、市文化協会の饒平名和枝会長から盆栽部門10人、写真部門29人、文芸部門9人の計48人に賞状が贈られた。一般の部は3日間開催され、美術や写真、盆栽、書道、俳句、短歌などの作品が展示され、多くの市民が鑑賞に訪れた。28、29日には同センターで児童生徒の部の展示が行われる。
表彰式で大城教育長は「皆さんが日ごろから各分野で研さんを積んで今回の受賞につながったと思う。今後も精進を重ねて技術を高め、人生をより豊かなものにしてほしい。市文化協会は『文化の光満つる島』をテーマに各活動を支援しているが、きょう未来創造センターから光が放たれて島中に広がり、宮古島が文化の光で満ちあふれているような気持ち。市教委としても文化活動を支援していきたい」とあいさつ。
盆栽部会の与那覇止部会長が、審査を行った長濱匠全さん(宜野湾市、長蓉園)の「ハマシタンの出展は少なかったがガジュマルやイボタクサギなど他の種類が増えた。会員が頑張ってより良く見せる配慮をしていた」との講評を紹介し、「3日間で500人を超える人が見学に訪れ、盆栽に関心を持ってくれたことに感謝したい」と述べた。
写真コンクールを審査した宮古写真協会の與那覇昇会長は「市長賞の濱川丈樹さんの作品は久々に帰省した甥と姪の再会を表現し、海に沈む夕日を背景に2人のシルエットが印象的だった。入賞者の皆さんは今後も写真に親しみ、自分のモチーフとする作品づくりに励んでほしい」と講評した。
文芸部会の上地恵美子部会長は「今回はサブテーマが『繋げよう島の力』なので短歌、俳句は『島の祭り』を題詠としたが、宮古の伝統行事が多く見られたことに感動している。力作ぞろいで甲乙つけがたく、ぜひ来年も多くの人に参加してもらいたい」と話した。
受賞者を代表して文芸部門俳句の部市長賞の池間キヨ子さんが「この場に参加できたのも多くの人の支えや教えがあったからこそ。受賞者一同のありったけの感謝を込めてお礼を申し上げます」と述べた。
表彰者は次の通り(写真コンクール一般・ジュニアの部、文芸部門は既報)。
【盆栽部門】市長賞=池原一美▽議会議長賞=与那覇実▽教育長賞=砂川辰夫▽文化協会長賞=善平龍也▽奨励賞=池原健二、津波古敏夫、砂川博一、上地正義、新里正人、志堅原健
【写真コンクール会員の部】市長賞=亀山明子