市長賞に恩川功輝さん 4年ぶり郷土のお話大会
第18回宮古島市民総合文化祭「児童・生徒の部」郷土のお話大会が14日、未来創造センター多目的ホールで行われた。市内の小学生4組6人が出場し、地域に伝わる民話や昔話を宮古方言で表現豊かに発表。審査の結果、恩川功輝さん(下地小4年)が最優秀の市長賞に選ばれた。同大会は新型コロナ感染症の影響で中止が続き4年ぶりの開催となった。
開会式では市教育委員会の大城裕子教育長が「方言が日常会話で使われることが少なくなる中、この大会に出場するため練習を重ねてきた皆さんを心からたたえたい。コロナ禍を経て方言に興味を持ちチャレンジする意欲的な子どもが6人もいることを大変うれしく思う。多くの児童生徒が方言に関心を持ち、学校生活でも元気に活躍することを願っている」とあいさつ。
恩川さんは地元に伝わる民話「さきたがわのはなし」を発表。孝行息子が酒飲みの父親から酒を買ってくるように言われ、川からくんだ水を飲ませたところ美酒に変わっていた話を身振り、手振りを交えて発表した。
市長賞に選ばれて恩川さんは「家族や友だち全員に知らせたいほどうれしい」と喜び、「お父さんや校長先生の教え方がうまかったので難しくなかった。お父さんが方言で話している時、自分も方言で話してみたい」と述べた。
アトラクションでは、かきのはな民謡研究所の砂川奈々夏さん(宮古高3年)、下地夢華さん(同2年)、砂川琉花さん(鏡原中1年)が「豊年の唄」「揃いど美ぎさ」を唄三線で披露。みゃーく方言大会文化協会長賞の佐久川美穂さんと難波優里香さんも発表した。
結果と演題は次の通り。
▽市長賞=恩川功輝(下地小4年)さきたがわのはなし▽教育長賞=平良勝李(久松小2年)桃太郎▽審査員特別賞=平良椛陽(福嶺小4年)マムヤの悲しい恋▽奨励賞=久保智寛(福嶺小6年)新城愛美(同5年)土屋めぐみ(同1年)神のきねと鬼のきね