供用が始まった駐車場屋根の太陽光パネル =市役所2階から撮影

太陽光発電の供用開始 市役所駐車場 2台の急速充電器も

 宮古島市(座喜味一幸市長)は2日から、市役所駐車場の太陽光パネルの供用を開始した。発電した電力は市役所庁舎で使用するほか、公用車を電気自動車(EV)に置き換えていく計画もある。太陽光発電システム導入に併せて、EV用の急速充電器2台も使用可能になった。
 太陽光パネルは、市民・公用車・職員用駐車場のうち計6047平方㍍に、3597枚を設置。再生可能エネルギーの活用で、CO2排出や電気料金の削減を図ることが狙い。事業費約7億8200万円のうち国の補助金が4億2500万円で、残りの3億5700万円は施工業者が負担。市は施工業者と10年間のメンテナンスリース契約を結び、発電した電力量に応じた対価を支払う計画。
 市役所で使用する電気がすべて太陽光でまかなえるわけではなく、悪天候時や夜間は従来通り電力会社を利用する。庁舎内の電力を再生可能エネルギーにおきかえるだけでなく、EVの導入を促進することで、さらなるCO2・燃料費削減につなげる狙い。
 市民用駐車場のうち保健センター前のスペースに、急速充電器2台を設置している。市役所を訪れた市民が対象のため、利用できるのは開庁日の午前9時~午後5時。1回の最大充電時間は20分で、バッテリー残量が70%以上の場合は充電できない設定となる。

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