懇談前に名刺交換する自見氏(手前)と座喜味会長 =沖縄ハーバービューホテル

沖縄担当相に6つの要望 離島振興などで意見交換

 【那覇支局】自見英子沖縄担当相は28日、県内市町村4団体、各圏域団体代表と那覇市内のホテルで懇談会を開催した。自見氏は「沖縄の振興に尽くす思いを持って、全身全霊で着任する。持っている力を全力で総動員して発揮し、皆さまとともに歩んで参りたい」とあいさつした。出席した宮古市村会会長の座喜味一幸宮古島市長は「離島振興に対する熱い思いを聞かせてもらった」と話した。座喜味会長は自見氏に離島における石油製品価格低減への支援など6項目を要請し、自見氏からは前向きな回答があったという。
 座喜味会長は自見氏に対し、▽離島における石油製品価格低減への支援▽移動・輸送の不利性に対する制度創設▽伊良部屋外運動場整備への支援▽宮古空港の機能拡張へ向けた支援▽与那覇前浜海岸及び西浜崎海岸の砂の浸食に対する支援▽多良間村高齢者複合福祉施設整備及び緊急避難施設整備への支援―の6点を要望した。
 座喜味会長によると、自見氏は項目ごとに具体的に答弁し、「予算を確保し、離島の大きな課題と認識してしっかりと取り組んでいく」と前向きに検討する姿勢を示したという。
 座喜味会長は新たに沖縄担当相に就任した自見氏に対し「若い頃に宮古、八重山にいたようで、造詣が深い。離島振興に対する認識は非常に高いと感じている」と期待した。
 自見氏は全日程終了後、那覇市内のホテルで記者団の取材に応じ、「印象に残っていることとして、皆さま口をそろえて離島振興をしてほしい、定住の支援をしてほしいと要望があった。意見交換をしていく中で初めて人口減少の現状を伺ったので、より問題意識を深くした」と振り返り、「強い沖縄経済の実現に向けて24年度の沖縄振興予算を最大限に活用できるよう、予算編成過程での検討、調整を全力で行っていきたい」と話した。

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