高齢者の長寿健康願う 平良地区敬老会 市主催で4年ぶり
平良地区の2023年度敬老会(主催・市)が15日、マティダ市民劇場で開催された。新型コロナ感染症の影響で中止が続き4年ぶりの開催となり、座喜味一幸市長をはじめ関係者が敬老者の長寿を祝うとともに、いつまでも住みなれた地域で健康に安心して暮らせるように祈念した。今年度、市内の70歳以上の敬老者は計1万1446人、このうち平良地区は6606人(男2918人、女3688人)、新敬老者は530人、新100歳は12人。
主催者を代表して座喜味市長が「皆さんの健康と長寿を心から祝いたい。高齢化社会と言われる現代を、より活力ある住みよい社会にするため、これまで皆さんが培ってきた豊富な知識や経験を生かし、積極的に社会参加できるような地域づくりが不可欠。市としても高齢者が住み慣れた地域で大事にされ、元気で安心して暮らせる社会をつくっていくため職員一丸となって頑張っていきたい」と式辞を述べた。
来賓として市議会の上地廣敏議長が「宮古島市に生まれ暮らして良かった。これからも住み続けたいと言われるような街づくりに取り組んでいきたい」と話し、下地康教県議、國仲昌二県議も祝辞を述べた。
新敬老者を代表して勝連美保子さんが「新しく敬老会に仲間入りする530人、多くの先輩たちと素晴らしいお祝いをできることに感謝したい。宮古島市では高齢化率27・7%と県内でも高い地域になっており、今後ますます高齢者の果たす役割は大きくなっていくと思う。若い世代と手を取り合って、地域発展に貢献し、自ら生涯現役の気持ちで介護保険のお世話にならないよう健康に留意して頑張っていくことが私たちの務め」とあいさつした。
市社会福祉協議会が運営する通いの場の活動を動画で紹介。舞台で市老人クラブ連合会平良支部が「ちゃーがんじゅう体操」を行うと、会場も一緒に体を動かした。アトラクションの部は東保育所4歳児による「みるく世の声」で幕を開け、西原みどりの会、池間老人クラブ、宮原老人クラブが踊りを披露。敬老者たちは手拍子を送るなど楽しんでいた。
会場ロビーでは通いの場の利用者が製作した花時計やストロー花火絵、花びん入れ、手芸品などを展示し紹介していた。