城辺ふれあいまつり盛況 地域の伝統芸能披露
第12回城辺ふれあいまつり(主催・城辺地区地域づくり協議会)が3日、城辺公民館で開催された。大勢の住民らが訪れて盛況となり、先人から受け継がれてきた地域の伝統芸能をはじめ校歌ゆうぎの発表、パトカーや消防車の試乗体験、カラオケ大会などさまざまな催しを楽しみながら福嶺・城辺・砂川・西城4学区が連帯と絆を深めた。人頭税廃止に尽力した中村十作の出身地の新潟県上越市板倉区も4年ぶりに参加して物産販売を行った。 午前9時から開会セレモニーが行われ、放課後児童クラブぐすくべの子どもたちが「城辺町歌」を合唱。友利獅子舞保存会が勇壮な獅子舞で厄を払い、同協議会の中村康明会長をはじめ来賓の座喜味一幸市長、大城裕子教育長らによってテープカットが行われた。
中村会長は「このまつりは地域の伝統文化を継承するとともに、その発表の機会として4学区が一丸となり、地域の連帯強化と活性化を図るため開催したことが始まり。多くの住民の出会い、ふれあい、交流の場になると思う」とあいさつ。
舞台は琉球舞踊穂花会の神里桐子さんの「かぎやで風」で幕開け。保育園児たちがおゆうぎを発表し、カラオケ大会ではちびっ子の部、一般の部ともに4組ずつ出場して十八番を熱唱。校歌ゆうぎでは児童をはじめPTAや住民も参加して踊る学校もあった。
伝統芸能は「上区の獅子舞」「砂川のクイチャー」「友利のみるく口説」「新城のクイチャー」などが披露され、観客たちは先人から受け継がれた地域の文化を堪能した。友利みるく口説保存会の友利勝昌会長は「コロナ禍で踊る機会が無かったのでうれしい。先輩から踊り継がれてきた『みるく口説』を踊りたいという若い人が増え、部落の活性化や地域を盛り上げていければ」と話した。
公民館前では宮古島警察署が交通安全防犯、市消防本部が防災のコーナーを設置し、子どもたちがパトカーや消防車の座席に乗って記念撮影などを楽しんだ。相手の出す指の数と自分の指の数を合計した数を先に言い当てる「サムイ」の体験も行われた。
上越市板倉区は米どころとあってコシヒカリをはじめ「柿の種」や銘酒「雪中梅」、ゆるキャラ「いたくらけいと」のTシャツなどを販売。板倉まちづくり振興会の中澤健一事務局長は「盛大なまつりで驚いた。去年は板倉のまつりで宮古の物産を販売したがあっという間に売り切れた。互いに物産を盛り上げながら交流を進めたい」と話した。